うどんの長さは何センチがうまい? 稲庭うどんの考察
暑い夏の昼は冷たいうどんや素麺が美味しくなります。
冷麦もありますが、これは太さの違いで素麺と区別されています。
うどん 冷麦 素麺 の食べ分けはどこでしているのでしょうか。
私は気温によって食べ分けられているのではないかと推測しています。
なぜなら素麺はザルに上げられるよりも、氷水に漬けられて出されるのが、通常の姿だからです。
そのことでツユがだんだんと薄まって来て、最後にはツユの味がしなくなるので、外食では注文したことがここ何十年もありません。
うどんの太さは、やはり夏には不向きなのではないか。個人的にはそう思います。
季節的には5月ごろまでで、秋口になってからまた復活してもらいたいですね。
私はここ何年も「稲庭うどん」のファンになっています。
うどんの由来
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E3%81%A9%E3%82%93
うどんから素麺などほとんど製法は違わないそうですね。
小麦と塩水が中心で、他に油を使うぐらいの差しかないようです。
しかし食感から味に関しては、千差万別になるのは驚きです。
また調理の仕方で味が変わりますし、薬味を変えることでその味が無限に変わります。
茹で時間はお好みですが、水洗いでぬめりを取る細かい作業をすると、味は格段に上がります。
めんつゆを自分で作る人は別として、市販のツユはかなり種類が増え、微妙ながら味の差があるため選択に迷ってしまいます。
選択基準はやはりCMで耳に残っている銘柄を選んでしまうのでしょうか?
私は地方の鰹節専門店柳屋の「うまいつゆ」あらため「そうめんつゆ」を10年ほど愛用しています。
さて稲庭うどんの良さは、ほそく茹で上がりが早いのに、腰があるところです。
ほかの「うどん」と謳っているものは、ゆで時間も10分前後かかります。稲庭うどんは3分前後と、とてもスピーディーに茹で上がります。
これも魅力です。
最近気がついたことがあります。稲庭うどんには美味しい長さがあることです。
どれも同じだろう?私もそう思っていました。つい最近まで。
あなたは買い物に行ったときどれを買いますか。
明太子1000円 形の崩れた品で増量されたもの 600円。黒毛和牛肉100グラム 1000円 切り落とし 450円。
私はいつも後者です。
府中の伊勢丹に行くと、必ずこのようにして購買します。なぜなら味は変わらないからです。
味が同じなら安いものを買う。見栄は張らないで安くうまいものを買います。
そんなわけでネットで、稲庭うどんの切り落としを購入しました。
いつも食べているのは24センチほどの長さで、これは市内の卸売センターで安く購入したものです。
体調が優れないので、ネットで買うことにしました。
切り落としと明記されたもので、長さは15センチに満たない長でにカットされていました。
メーカー名もいつもと同じです。
口に入れるといつもの味です。でも一寸違う。
食べ終わって満足感がないのです。
昔聞いた話ですが、小僧ずしは載せるネタをなるべく薄くする。そうするとスナック感覚の味になって飽きがこなくなる。そこでまた購入してくれるのだと。
日高屋と言う中華食堂チェーンがありますが、あそこでも敢えて美味しいそばはつくらないそうです。美味しくすると飽きてしまうからです。
でもこれとは違います。
口に入れたのは紛れもない、稲庭うどんなのです。お腹も一杯になりそれなりの食後感はあります。でも物足りない。
これは長さに原因があるとにらみました。のどごしの満足感にかけるのでしょう。
そこで今度は倍近い35センチの稲庭うどんを購入しました。格安でした。箱入りで高級感満載といったところです。
ややいつものより太さが違います。気持ち細めでしょうか?
味も変わりません。15センチの切り落としよりも、食感は美味しい。
長いのも短いのも味は変わらないのに、両方とも感動ものの美味しさは感じられない。
調べて見ると、稲庭うどんには、18センチ、27センチ、30センチ 36センチ とバラエティになっています。
手元にある讃岐うどん乾麺は24センチ、手振りうどんは20センチでした。
また素麺揖保の糸は19センチです。
揖保の糸
http://www.ibonoito.or.jp/recipe/obi.html
つまり稲庭うどんは美味しいと感じられる、統一された長さが決まっていない様です。
そこで結論「稲庭うどんは24センチ前後が一番うまい」に至りました。
みなさんも味比べをしてみてください。