リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

間寛平さんの前立腺がんから思うこと

 Kanpei Earth Marathon 公式ブログ
http://www.earth-marathon.com/2010/01/14/000000.html

http://www.earth-marathon.com/

2つのブログを比較して読む時、かれは本当に鉄人に見えます。早期発見の難しいと言われる癌の上、その後地球を一周するまで頑張るとは?

前立腺がんの死亡率は、2009年で約1万人でした。がんの種類では第6位に位置します。

社会実情データ図録
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2158.html

最近は癌に関する話題が多くなってきています。

それもちょっと前なら絶対でてこなかったであろう、医師の癌に対する本音が聞かれるようになったことです。

これも慶応大学講師近藤誠さんの功績かもしれません。

私が本当に驚いたのは、週刊現代2009年12月25日号「大研究シリーズ 医者の死に方」の特集です。

副題には、プロが選ぶ「最期」選ばない「最期」や 「がんで死にたい 自宅か病院か 「死の行程」 いい死に方、ヘタな死に方恐怖心との闘いか」が付いています。

その中で病気にかかった医師の態度を紹介していますが、「医師だからこそ、うろたえる」の記事は大変興味がわきました。

以下記事を長く引用します。

「診断を受けた途端強い衝撃を受ける医師も少なくない。聖隷佐倉市民病院脳神経外科部長・・・60歳で大腸がんが見つかりました。自分ががんになって、初めて『死』に直面した。それまで緩和ケアや
移植コーディネーターの仕事もやってきて、がんとは近いところで仕事をしてきたはずなのに、自分がなるまでは、がんは「他人事」だったのです。頭が真っ白になりました」

まだ初期の大腸がんだったが、なにも考えられないほどの衝撃を受けた。翌年のこの日はないと日記に書いたそうです。

この大腸がんをきっかけに、医師の死生観やがんに対する考え方は、がらりと一変する。・・・

これまで多くの患者を看取ってきたホームオン・クリニックつくば院長の平野国美医師が語る「・・自分の病名を知った医師はうろたえることが多い。なぜかというと、病名を聞いただけで、その後の展開が予想できてしまうからです。・・・そのため、自分の病気から眼を背ける医師が少なくないのではないか」

もしお金を出せば治せる。仲間の医師が病気になったのだから、どのようなことをしても治してやる。名医と呼ばれる人のところにかかれば治る。そのようなところに「いまのがん治療はない」と言うことになります。

週刊現代 オンライン
http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/article/backnumber/index.html