大研究シリーズ「医者の死に方」から考えるがん
「週刊現代」2010年12月25日号の記事は私にとって、医者の本音が読める衝撃的な記事でした。
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私の町でもがんで亡くなった医者はいます。
交通事故で瀕死の状態にあっても「お金はいくらかかってもかまいません。先生どうぞ家族の命を救ってください」「分かりました」
と言って実際命が助かったなどと言う話には枚挙がありません。
でも「がん・癌」は違います。医者も死んでしまう恐ろしい病気なのですから。医師はどのように考えているのか、大いに疑問でした。
それが氷解するのがこの記事でした。
ただ医師も人の子、自分が病気になって初めて、患者の気持ちになれることも事実のようです。
昔来られた患者さんんで、血液のがんを患っていた方でした。
比較的治ると言われているリンパがんでした。入院時も「治る」と言われていたそうです。
それが甲状腺に転移し、その治療で放射線を浴び火傷で相当苦しんだそうです。
「治る」と言われたのが転移し、食事も咽を通らないほど火傷を負ってしまい。落ち込まれたようです。
ところがそれだけでは終わらず、さらに転移が見つかったそうです。「今度はどうするのか」聞くと「抗がん剤治療をします」とのことでした。
治ると言ったのに果てしなく治療が行われるので、その治療を拒否したそうです。すると「これは当病院の医師7名が検討をして下した結論です。拒否されるのなら退院してもらいます。」
この方は結局退院し、医師の行っている免疫療法を選択したそうです。
記事を読めば病院も様々に変わってきているでしょうが、まだまだ上記のような病院のお仕着せ治療が大半ではないでしょうか。
いま近藤医師が問題提起して話題になっている「抗がん剤は効かない」文芸春秋1月号 などがもっと読まれ国民的な論争を巻き起こせばよい。
もっと医療行政も病院を含めた医療体制が、情報公開されてしかるべきだと思う。
しかし近藤誠医師についてはいつも思うのですが、勇気と度胸のある方だと思います。
でも医学界では嫌われているのだろうと思うのですが。