リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

痛風に大腸の動きが関係

 ?今頃なんだ。

痛風なんて鍼灸で治して来たしなおしているのに、今更大腸の動きが痛風悪化の原因になっていると発表されても、それでどうした!なんだかなあ。

原因研究の努力はわかるが、それで?しかない。

足の血行が悪くなって冷えるのは、ちょうの動きと関係する。

手の冷えは心臓と肺の小循環と関係する。

それらは昔から広く知られていることです。

血液は心臓で送り出されるが、帰ってくるのは筋肉と腸の動きに掛かるのは自明のことです。

痛風は尿酸と関係します。

尿酸値が高くなるのは、腎の働きと関係します。

鍼治療の場合は、この腎の働きを高める又は元に戻してやることになります。

根本治療を目指すには腎の働きを高めるだけではなく、腎の働きを阻害する脾の働きを抑えます。

脾臓というのは今の膵臓で、この気が高ぶっているので抑制します。

膵臓インスリンと関係することから、痛風の原因の一つに過食が挙げられるのはこのことからです。

また弱った腎の気を戻すには、腎の母である肺の気の助けを求めます。

この肺は金の性質に属し、陰陽で言うと陰が肺臓陽は大腸です。

大腸の気が大きくなると肺の気が小さくなります。

肺の気が弱っているときは、腎臓を助ける力がない訳です。

このように東洋医学の治療理論は、案外知られているより論理的で、何しろ役に立つ治療理論なのです。

2000年以上前の治療であるにもかかわらずです。