リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

オーディオのもてぎ〜秋葉原の茂木さん

 石丸♪ イシマル♪ 石丸電気秋葉原、でっかいぞ! 

とコマーシャルソングが流れていたのは、もう懐かしい思い出になりました。

今は中国系の会社になって、中国人観光客が訪れる専門店になっているようですね。

秋葉原でアルバイトしているとき、私もアンプを数台売ったことがあります。

売るテクニックとしては、話しかけないことです。

お客に自由に商品を眺めさせることです。話しかけられるのが嫌いなお客が多いからです。

自分がそうなので、お客の心理がわかります。

その頃ほとんどのお店ではすぐ店員が寄ってきて、いらっしゃいませ!何かお探しですか?と声掛けをしていました。

その逆手をとった接客をしたわけです。

話しかけないといってもしっかり客を観察していました。

買わない客か否かはそうしていればわかります。

この頃から「気」を感じることをしていたのかも知れません。

情報を求めている、相談したい客はあちらから声をかけてきます。

ベテランやマニアは専門用語をいうので、そういう時は店員さんをすぐ呼びます。

私のターゲットはマニアじゃない人です。

ですから必要最小限の商品知識だけで売ることができました。

数年後石丸電気に行くと小さな張り紙があって、そこには「当店では声掛けをしませんので、ご自由にご覧ください」とあり、これわたしがやっていたことだと密かにほくそ笑んだ記憶があります。

さてその頃はオーディオ華やかりし頃でしたから、オーディオのプロと言える方がゴマンといました。

今はアナログオーディオに関しては、そのような方はかなり少なくなっているみたいです。

特にレコードの音が歪むなどという微妙な原因は分からなくなっているようです。

オーディオのもてぎを訪れたとき、40代後半の方がそのような悩みを茂木さんに相談されていました。

彼はどうやらターンテーブルに問題ありと見ているようですが、専門店で尋ねても答えが得られず困っていたようです。

たまたま秋葉原ヨドバシカメラを取ったら、この店が目について入ってきたようです。

茂木さんの質問は的確でしたが、結局現物を見ないと判断できない結論に至りました。

でもお客さんは長年の悩みが解決しそうだったので喜んでいました。

私もターンテーブルで苦労したことがあります。

この単純なメカニズムも一旦狂うと、微妙な差なので調整に苦労します。

レコードが問題なのか?カートリッジなのか?回転数が問題か?アームが共振してしまうのか?それともターンテーブルの置いてある場所が不安定で共振し、それで良い音が出ないのか?

それらを判断できるのはやはり経験豊富な専門家でないと、判断は相当難しいのではないかと思います。

特に今のようなデジタル全盛では、故障イコール機械をメーカーに送るしかないからです。

もしかすると茂木さんみたいな人は今では化石みたいに貴重な存在かもしれませんね。