リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

不整脈治療は意外と簡単です。

 といっても心臓自体に血管や障害があるとき、これを鍼治療で治すことは難しいです。

しかし多くの不整脈は、何らかの原因で心臓にストレスがかかりすぎて起こったものだと言えます。

例えば血液は心臓で送り出すものですが、戻ってくるのはふくらはぎの筋肉の収縮と弛緩、それと腸の動きが大きな働きをしているのです。

散水ホースの途中を踏んだとすると、下の方は膨らみ蛇口から外れてしまうかもしれません。

肺の血管などが詰まっても同じようなことが起こるはずです。

それと精神的なストレスで高血圧になっていたり、心臓そのものに交感神経が影響するなどの結果、不整脈が生じるのだと思います。

このストレスは仕事のリズムが変わったり、睡眠のリズムが変化したり、中には食事のスタイルからも起こります。

東洋医学では内蔵が働く時間帯が決まっています。

心臓は12時がピークです。

深夜0時が最も活動をしない時です。

陰陽で言えば陰は心臓、陽は小腸です。

0時からは小腸が活発に活動する時間です。

しかし腸は胃に未消化物があるときは活動が制限されます。

胃から小腸へすべてが送られて、晴れて全開で活動し心臓を助けて血が回るのです。

もし胃に未消化のものがとどまっていると、寝床に入って寝たつもりでも胃が活発に動いており、その近くには交感神経が分布しておりこれを刺激することになります。

熟睡することにはなりません。

これが気がつかないところで、からだにストレスを与えているのです。

治療した中でこのようなことだけでなく、単に物理的に肺がしぼんでしまい心臓を圧迫してしまい、不整脈が出たなんて珍しい事もありました。

でもご安心、西洋医学のように心臓のリズムを生み出す、洞結節を焼き切るなんて乱暴なことはしません。

これも成功してもまた不整脈が再発することがあるらしく、その場合はどのように治療するのでしょうか。

モグラ叩きみたいにして行くと、最後は心臓に指令を出せなくなるのじゃないかと、恐ろしいことだと思っているのですが。

交感神経を鎮め、副交感神経を活性化し、心臓の4部屋に対応するツボの補瀉として、この乱れを整えれば不整脈は治るはずです。

また今まで手のひらに鍼を刺すことで、かなりの方が満足いく結果を得ました。

病院で心臓に血管がなければ、不整脈は治せるのです。