リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

DTM事始め その2

数学が出来ないコンプレックスは今も克服出来ていません。

音楽コンプレックス克服は、大学2年の秋葉原電器店アルバイトから始まりました。ここでの2ケ月間は私の人生においても、多くの影響を受けた時間でした。

興味が湧きましたら、秋葉原の茂木さんのページをご覧ください。
http://www.d2.dion.ne.jp/~kouraiha/monologue%20motegi/

就職と共に月給5万円のころにボーナスと妹に借金して、20万を超えるステレオセットを購入しました。

最初に聞いたのがビバルディの四季定番ですね。豪華なステレオセットで演歌は聞けません。日本人の嫌なコンプレックスと言うか偏見ですが。

ある世界でカリスマと崇められている方は、豪華セットで「五輪真弓」しか聞かないそうですが、それも有りなのです。

クラシック音楽といえども時代を遡ればその時のポピュラーソングな訳で、何も気取るほどのことはないのです。

今風に言えばパンツ1丁で頑張っているアメリカの姉ちゃん、レディーガガを聴いてるのと同じようなもんじゃないですかね?違う?

そこから始まっていきなり行き着いたのが、フルトベングラーでした。

これは免許取得者がいきなりF1の車に乗るようなもので、本当に危険かも知れませんね。

若かりし頃の小澤征爾バーンスタインも、余り感動した記憶がありません。

最近佐渡裕さんがベルリン・フィルを振っていました。バーンスタイン最後の弟子とか言われていますよね。

あんなつまらない奴の弟子の上に、汗を巻き散らかしちゃって大げさな奴と思っていました。あの放送で意外と厚みのある演奏をするんだと、印象はかわりました。今度聴いてみようかな?

皆んなフルトベングラーの刷り込みでしょうか?

演奏会デビューもしました。オーケストラを聞きに来る人たちは、音符も読めてピアノタッチのミスなども見逃さず、達人たちが集まって来るのだろうとおそるおそる参加しました。

上野東京文化会館で行われた、ムラビンスキー指揮レニングラードフィルの公演でした。演目は大好きなチャイコフスキーの、5番6番でした。

私の前の席のご夫婦が話しています。「ムラビンスキーは高齢で飛行機嫌い、シベリヤ鉄道を使うのでおそらく来日は最後になるらしい。」

ナーンダ!この人たちもこのキャッチコピーに惹かれたのかと思いチョット安心しました。

でもこのおじさん次の年もその次も来たのです。よっぽど待遇が良かったのでしょうか。この嘘つきめ。

演奏が始まるとこれが古めかしいスタイルで幻滅しました。チャイコフスキーの国から来るのだからと、過大な期待をしすぎた嫌いもあったかもしれません。

カラヤンのように情緒たっぷりでハーモニーを重視するのとは違い、金管楽器と弦楽器がお互いに水と油のように混ざり合わず、ガンガンやりあっているように聞こえました。

何年か前CDが出たので聴き直しましたが、あの時の演奏とは全く違う印象でした。今でも耳に残っているあの演奏は何だったのかと思います。

CDとレコードは全くの別物で、聴き分けられていたはずのピアニストのタッチなどは、ほとんどわからなくなりました。

アシュケナージの暖かいピアノタッチなど、本当に平凡でその良さが感じられなくなりました。

一真空管アンプで聞くときは、音楽全体が昔のレコード音が帰ってきとように思えます。

音楽を楽しむ事へのコンプレックスは消えました。でも音符は読めないし楽器の演奏はできません。

それとあるレベルまでの演奏はヘタウマの区別が出来るのですが、それ以上になると好き嫌いでしか評価ができません。

五嶋みどりとチョン・キョンファだったら、やはり五嶋緑の方かな。情熱的な演奏は聴き疲れてしまうのが判断基準です。

オペラには偏見が強いです。三大テノール歌手とかが来て、何億とか稼ぎに来たことが有りました。

こういうのを見ると、「こんな良い体して、もったないから穴掘りでもしろ。大声しか出すしか脳がないんだから」と言うのが私の考えです。

ところが本当にしていた歌手がいました。秋川雅史さんです「千の風になって」で有名な。そこからチョット偏見なくなりましたが。

以上が私の音楽レベルです。

そんな私が作曲まがいのことに挑戦しようと言うのですから、超えようとする嶺はヒマラヤより高いかも知れません。

さて治療DTMに戻りましょう。

五行の色体表には内蔵に対する色が決まっています。

経絡の気を測って調整のため、色を塗ったり色紙を貼ったりして治療をする方もいます。

日本一の「あんま」の先生井上良太先生の言葉「お前ら鍼も按摩も同じことをやってんだぜ。道具は違っても両者は、同じ気でなおしてるんだ。」

これらに共通するものは何だかわかりますか?

答えは「振動」です。

波動と言うと、何か高等物理学と似せていかがわしい物を商売にしているものもあるので、ここは振動と表現します。

人間は原子で出来ています。原子核がありその周りを電子が回っていて、分子ができて物質が出来て、それで人間全体は振動しているのだ。そのような説明をされます。

色・光それらは電磁波の振動、音は空気の振動、気功は解明されていないが電磁波の一種と最近は看做されています。ね同じでしょう。

鍼治療は気の調整治療なので、その経に合った気すなわち振動を与えなければ、病気を治せないことになります。

鍼の醍醐味は虚実の調整だけではありません。

虚実寒熱風湿燥 五行の色体表では五悪として虚実以下が配当されています。

寒は冷えとか寒さとか表現する状態が、体に入っている状態を表現します。

熱は発熱状態、風は震えとは麻痺の状態、湿はしっけが入った状態で冷えを感じるような時でしょうか、燥は乾燥で秋などの湿度が低いときに肺が傷む様なときに起こる状態を表します。

これらも鍼で調整できるように、音で調整しようという挑戦を始めたところなのです。もちろん鍼灸の歴史でも考えられたことのない実験であり、全くの創造的挑戦になります。

音楽療法と言うジャンルがあり、モーツアルトを聞けば心休まるという研究があります。

しかしこの場合は病気そのものを音と言う振動で治そうと言う試みなので、私流に言えば「そのようなレベルではない」と自負しています。

現在は実験中なのですが、リウマチ、パーキンソン、網膜色素変性症、脳溢血後遺症の痙性麻痺 を治験しています。

特に私の妹がパーキンソンと診断されたので、その振戦を止めるため「風法」を音で調整しました。

永六輔さんがパーキンソン病と診断され、注目されている難病です。

まだ2週間ほどしか経過していませんが、7から8割方振戦は治まっています。日常生活の動作中で震えは感じず、休息したときに時々微かに感ずる程度に治まっています。

次はリウマチにおける、小腸の熱をとる「熱法」を試みようと言う段階です。