フリーター家を買うを見て その2
それにしても二宮和也のフリーター役は、はまり役ですね。
私の中の「フリーター」の文字の印象は、「覇気がない、目標がない、根気がない、ものをハッキリ言わない」などネガティブなものばかりです。
彼はまさにそれを表現していたと思う。
父親と喧嘩をする時も、最後は言葉を飲み込んでしまう。どこの家庭でも同じような光景何だろうが、日本の家庭の問題点であるコミュニケーション不足が映されていた。
「お前がいつまでも就職をしないで、フリーターなんかやっているから、お母さんが鬱になってしまうんだ」そんなはずはないんでしょうが、つい原因を身近に求めてしまうんですね。
ここでは近所のイジメが原因であると解明していくのであるが、原因が解ってもすぐ問題解決といかないのがこの病気の厄介なところです。
父親役の竹中直人は中間管理職として、職場でも家庭でも孤立している。そこに妻のうつ病が発症し、息子の就職問題と相まって苛立ちを隠せない。
長女の嫁姑の確執もあり、様々な問題が次々に生じる.
最終面接を蹴ってまで母親の危機に駆け付ける、霊感商法に理不尽とは思いながら母を思い、大切にためた百万円を支払う。
最終章に向かって自分にとって何が大切か、人生にとって何が大事か仕事との生きがいとは、一つ一つの命題をこのフリーター君は無意識にまた気が付いていく。
そこがハラハラさせる演技で、思わず「うまいなこいつ」と言ってしまいました。
さて世の中ではうつが社会問題化している。
ビッグバンから始まったグローバル化の流れが、日本社会のあらゆるところできしみ・歪を起こしている。「多少の痛みを伴う」と言いぱなしで、その対策を何らしてこなかった付けが、このうつ病の増加につながっている。
その一方次のような現象も出ている。
精神科医の犯罪を問う 「抗うつ薬の増加とうつ病患者の増加が良く分かります。」
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/50042847.html
薬だけに頼ると言う危険性が存在している。
うつの初期「うつ症状」の内にどれだけ有効な対策ができるか、それが立ち直る早道になる。
薬以外の対策法に有効と思えるのは以下です。
癒しを求めて・・・みなさんのココロが晴れますように。夫婦ともうつの方のブログです。「税所弘医師の書籍紹介をされています。」
http://blogs.yahoo.co.jp/mydbc097/6157230.html
心理療法として日本生まれの物を紹介します。
「内観法 本当の自分に出会う内観法の紹介」http://naikan.main.jp/
有名なカウンセリング「森田療法」もありますが、自分の症状に合うかどうか判断されてください。
http://moritaryouhou.livedoor.biz/archives/231958.html
現実の対策として個々対処すべきことは多いと思いますが、根本はやはり政治の問題に尽きるのではないでしょうか。
未来の展望を示せない、国民に希望を見させることができない、そこに問題の根幹があるはずなのです。
就活、フリーター、うつ病の増加、経済のグローバル化、それに伴う農業問題、等々すべてそこに行きつくことになるはずです。