リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

あさイチ ガッテンで大反響! 腰痛最新対策

 最近セックス特集で何かと騒がしい、NHK朝の情報番組「あさイチ」で腰痛特集を行いました。
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2011/11/30/01.html

本日はたまたま見ていて、それこそ「ガッテン」しました。

腰痛の根本は脳内にあり、脳の痛みメカニズムを調整すれば痛みは消えるというものでした。

痛みの元はそれこそ「現場で起こっているのではなく、脳で感じているんだ」ということです。

それこそ「敵は脳内にある」!ということです。

でもこれって私がやっている鍼治療そのものです。

痛みは脳が感じていて、腰椎で起こっているヘルニヤが痛みの原因ではない。こう論じていらしたのは、滋賀医科大学名誉教授横田正勝さんでした。

でも医科の腰痛治療は結局鎮痛剤を腰椎に打つというものでした。

今番組は一歩踏み込んで「側坐核」と呼ばれる部分が、痛みをコントロールする大事な部分であったということを、MRI画像で説明していました。

さてその治療の一つ目が、リラックスすることでした。画面では子犬を飼う事が、寝たきり状態を解消された婦人を紹介していました。

また医師が行う処方の一例として「抗うつ薬」が効果的な場合があるとのことでした。

しかしこの言葉が発せられたとたん、スタジオ内に微妙に空気の流れが止まるようでした。

昨今のうつ病の増加がこの「抗うつ薬」の乱用によってもたらされていると、厚労省通達もあったので皆さん知っていたのか瞬間引いてしまったようです。

すかさず「副作用は?」の質問が飛びました。

薬はすべて副作用があるので、使用に関しては医師の指導が重要です。

さて、かなり「痛み」に関して、いわゆる科学が読み解いてきましたが、その本質はまだ解明されていません。

そもそもなぜ痛みというものが発症するのか?が分かっていないのです。

痛みはその原因場所が発する信号を、脳が危険信号を痛みとして感じている。そこは分かっているのです。

しかしなぜ警告や危険信号を痛みとして感じるのかが理解されていません。

これを「その場所の血行が悪くなっていることを、痛みとして信号を送っているのだ」という文章に出会いました。

これが横田敏勝教授の説であったと思います。

手に鍼を刺す高麗手指鍼が腰痛を初め坐骨神経痛三叉神経痛など、広範囲の疼痛に効果を挙げるのは、まさにこの痛みの根本原因である血流改善に高い効果があるからです。

日本そのものがあちこちで見直されている現在、日本の伝統医療鍼灸はもっと見直されてもいいはずですが。