がん手術後の後療法 東洋医学の活用について
市川團十郎 中村勘三郎 有名歌舞伎役者が立て続けに亡くなってしまいましたね。
どちらもがん治療のあと、免疫低下が原因でしたね。
西洋医学はその生まれる原因が、大陸に猛威をふるう伝染病退治から始まったと言われています。
病気の原因な何か?病原菌やウイルスの発見から発達したと言っても良い学問なのです。
東洋医学との比較で、個と全体で表現されるのもこのようなところにあります。
さて免疫低下に対し西洋医学では、対策がないなら漢方薬や鍼灸を使わないのだろう?
歴史的に両者は関係がなく、西洋医学が上に見る社会的な背景もあり、日本では東西医療が併用されることは皆無です。
中国では一応漢方医学の発祥地であることもあり、病院内で漢方薬処方、鍼治療、気功治療が行われていると聞きます。
東西の医師が国家公務員として、同じ待遇で同等に治療しているそうです。
厳密には違法なのだそうですが、病院内で鍼灸治療をするところもあるようです。
しかし対等のレベルで治療研究がなされていることはなく、医師の指導のもと治療がなされているのです。
漢方薬を使う医師も多くなってきたので、(あえて漢方医は使いません)漢方薬はがん治療の現場でも抵抗はあまりないと思われますが、薬の使い方に問題が生じるかもしれません。
漢方処方は漢方薬を出したから漢方ではありません。
まず顔や体の動きを見るところから始まる望診、体臭など患者から発する匂いを嗅ぐ聞診、症状など主訴を聞く問診、そして脈を見たりする切診、をしたあと、患者を寝かせてお腹などを触って行う腹診を行います。
その上で薬の名前がついた「証」を立て、処方薬を決めていくのです。
西洋医ではこのような訓練を重ねた者は少なく、漢方薬の成分や薬効を中心にして、薬の処方を行おうとするはずです。
これでは院内で両者が協力して、免疫を高める共同作業をするなど、将来的にも行われないかもしれませんね。
ところで、私は記憶を掘り起こしても見たという記憶がありません。
しかし日本人なら歌舞伎の役者名ぐらいは知っているという程度です。
大学受験勉強時代のある文章で、確か市川團十郎の逸話に触れ、今も記憶しています。
評論家があまりに芸についてうるさいので「そんなに言うなら、自分でやってみな」という発言です。
言っちゃいけないのだろうが、言うと誰もが黙ってしまう、殺し文句ダネ。
あとがうるさかっただろうなあ。
無茶な発言ですが、いろいろ考えさせる言葉と忘れないのです。
勘三郎さんは先代のテレビ出演で一緒に出ていて、ハキハキと発言していたところが記憶にあるので、これなども新しい歌舞伎役者の形の始まりだったのでしょうか。
トップランナーとして、やはり働きすぎだったのかもわからないですね。