免疫学問答 安保徹
免疫学問答 新潟大学大学院教授安保徹 僧侶 無能唱元 河出書房新社
もう11年前の2002年の12月の初版本です。
京王線府中駅の啓文堂書店に行って、平積されていた本がこれでした。
始めチラッと見たときの印象は「変な本」でした。
なぜなら著者が、アホと無能じゃないですか。
これはいい加減な本と思いましたが、何故か購入したのです。
その後すぐに出た安保先生と福田医師の共著で、自律神経免疫調整法を知りました。
しかし不思議なことにこの本は書棚の奥にしまって置いたのです。
気にはなっていたのですが、何故か読まなかったのですね。
積ん読でもない廃棄するのでもない、微妙な位置にある本ってありませんか?
ところが2ヶ月前に、安保教授の本格的な本が出版されていると知り、早速購入しました。
「安保徹の原著論文を読む」です。
次に出版社のサイトで初めて知った「安保徹の免疫学講義」、これも早速注文しました。
専門書なので理解がなかなか進まず、ゴールデンウイークは頭が、「安保、あぼ、アボ、アボ」でいっぱいになっていました。
そこで知ったのが胸腺外免疫T細胞でした。
それを東洋医学、中で活かすにはどのようにすべきか、頭の中で熟成して完成したのが、癒着とリウマチとパーキンソン病治療につながったのです。
一段落した先週から何故かこの本を読む気になりました。
内容はすでに何冊も先生のご著書は拝見しているので、目新しいところはないのですが、胸腺外T細胞のことはすでにはなされていたのです。
頭一発ガ〜ンと打たれた気分です。
ただそのことを知ったとしても、いまの免疫調整に結び付けられたかどうかはわかりませんが。
またこれを読んでいたら脳溢血にならなかったかといえば、おそらくノーなんでしょうね。
人間はその時期が来ないと、本の価値も意味しているところも、真の理解ができないかもしれませんね。
今読み進んで見ると、納得納得ばかりです。
いま医師が出してベストセラーになっている本が多々ありますが、みんなこの本を種本にしているそのように感じます。
- 作者: 安保徹,無能唱元
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2002/12/01
- メディア: 単行本
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