リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

80歳の帯状疱疹

 我が鍼灸院は土地柄か、近くからめったに患者が来ることはありません。

難病だとネットで探す方はいますが、普通は都立府中病院や杏林大学病院などにかかります。

医者の限界を知っている人は少ないので、まさか鍼灸が対応できるとは思いつかないのです。

日本人の一般常識として、鍼灸は腰痛肩こり治療を超えるものではないはずです。

やってこられたのは80歳を超えた方でした。

「私のところを探してこられたのは、お知り合いのすすめですか?」

「いいえ、娘がインターネットで探してくれたんです。こんなそばに帯状疱疹を治せるところがあるなんて、驚いていました。」

これだけNetが普及しても検索に府中を入れないと、直せなくてもほとんどのライバルがSEO対策するので、今や我がホームページはどこかに飛んでしまっています。

昔はかなり高い位置にあったのですが、Google全盛の今は内容云々ではなくリンクに比重が移っているらしいので、対策をあまり施していない我がページは地盤沈下してしまったのです。

マイクロソフトが運営しているBingのサイトでは、未だほとんどのページが30位以内に入っているのが、内容の充実度を評価してくれているのだと自己満足して嬉しいですね。

まあ時代の流れに沿って時々対策しないのは自己責任で、大学の教授がおっしゃった「この世の中は正直者がバカを見る世界ではなく、うっかりものが損をする世界だ」がまさに当てはまるネット社会かも?

それもものすごい勢いで適応していかないと追いつかないくらいに。

さて、帯状疱疹は病院にかかって一応表面的には良くなったものの、痛みがあってとても辛いとのことです。

ここへ来るにも体側面が痛くそこを抑えながらきたとのことでした。

帯状疱疹は私のところでは難しくもなんにもない疾患ですから、安心して治療を受けてください」

といって治療を始めました。

女性の患者さんは普通に雑談が好きなので、いろいろお話しました。

ご主人を亡くされたあと、ボケ予防にピアノを習ったそうです。

60歳から始めたそうです。

娘に買ったピアノが埃をかぶってもったいなかったので、調律師を呼んで修理し自分は近くの音楽教室の門を叩いたそうです。

はじめはちょっとためらたが、河合楽器の教室の先生が優しく教えてくれたので、音符も読めないのだが今では映画音楽ぐらいは、弾けるようになったそうです。

私もサウンド・アキュパンクチャで治療音を作るとき、一々音を確かめながら打ち込んでいます。

脳神経学・生理学・免疫学などもアウトラインはつかめるようになったので、せっかくだからキーボードをブラインドタッチできるようにと、独習書をアマゾンで購入したばかりでした。

そこへ丁度ライバルになる方がいらっしゃったというわけです。

まさに私と同じ頃からはじめ、20年で昔見た映画音楽を弾けるようになったというわけです。

負けねえぞ!メラメラと負けじ魂の炎が燃え上がったというわけです。

時間が来て「どうですか?痛みは」

「痛みですか?アレ!痛くない」体のあちこちを押しても、痛みはありません。

オーリングテストで免疫度を測ると、治療前は強くクローズになっていたのが軽くオープンになりました。

不思議そうでした。

「こんな腕のいい鍼灸師が、府中のそれも今近くにいるなんて思いもかけなかったでしょう」

と言って今日の治療は終了しました。

特に環境に変化もなく発症したということなので、年齢と気候の変更で免疫が下がったものと思われます。

ヘルペス帯状疱疹は手のひら先生の高麗手指鍼では、簡単な治療に属します。