探偵はBARにいる 2 ススキノ大交差点
久しぶりにそれも待ちかねていた映画見てきました。
夜の部だったのに意外と混み合っていて、この映画の人気を感じました。
出来と感動度合いは、前回と同じでした。
今回の方が内容は濃いのですが、テンポが早すぎて中身が薄くなってしまったきらいがありました。
ダブルオーセブンも、毎回スピード感が早まって、バンバンやっているうちに終わってしまい、鑑賞後の余韻などないも同然です。
あれ何見たんだろう?そのような感じになっていますね。
昨年見たスエーデン版ミレニアムも、アメリカ版もどちらもじっくりと描かれていて、スリルもサスペンスもそしてアクションも、中身が充実していました。
原作はかなりの長編で読み応えがあり、その分主人公がよく描かれていた分、映画の規制枠の中で描ききるのは難しかったのかもしれない。
大泉洋の当たり役ですね。
札幌は行ったことがないのですが、もっと街中をそして猥雑なところがあれば、それをもっと丁寧に描いて欲しかった。
NHKのBS放送、午後九時放送エルムンドのバーカウンターは、ケラーOHATAだったかとは別物で洒落ていますが、ケラーは昔ながらのバーカウンターの風情があり、それをもっと活用して見せたら面白いのにとも思いました。
日本の北の街のちっちゃな話なので、もっと濃厚な話や暴力シーンも濃厚にすれば、ハードボイルドの度合いも上がる。
所詮ドンパチは日本には向かない。
前作の小雪の最後のドンパチシーンが鮮やかだっただけに、今回は少し惜しかったな。
松田龍平もいい味出してるね。
まほろ駅前多田便利軒の時の、ノホホンとした役もいいけれど、ハードなこの役もはまっているね。
欲を言えば大泉がウエスタンの決闘シーンみたいな、素手でゴツンゴツンとやるスタイルで、松田はより空手の鮮やか切れのあるアクションを全面にすれば、もっと乱闘シーンは面白くなるのに。
ところで原作を読んでいたとき、代議士のモデルが重なって、やばいんじゃないのと思っていました。
北海道選出で親が革新系ので有名な二世議員、誰が考えたって横道孝弘議員しか浮かびません。
それがオカマと昔愛人関係にあったと書いてあるので、ついそんなことはないだろうが、もしかするとあの顔で「ホモ?」と思ったりして読んでいました。
こんな連想するようなモデル設定にして、なんかクレームが来なかったのかと、こちらが心配してしまいます。
週刊誌ネタになったら面白いんでしょうけど。
東直己結構やるなあ!
ところで主人公が最後に方で病室にいるシーンなのだけれど、カメラが入口から舐めるようにしてとなりのベットを写したのだが、あそこに写っていた役者は原作者じゃなかったのだろうか。
体型や本に載っていた写真と似ていた気が気がします。
ただ頭髪もあごひげもやたら黒く、年齢からすると違うような気がしますが、映画関係雑誌でもネットでもそれらしい記載はないので、見間違っているかもしれませんが。
時々監督が出演する作品てあるので、例えばジャンゴのタランティーノみたいに。
そんな見方も映画の楽しみかもしれません。
次回はどの作品を映画化するにしても、テレビ映画シリーズみたいにして、もっと北海道をバックにしたハードボイルドエンターテインメントに、仕立てて欲しいものです。