激務の天皇陛下 気になる病状と前立腺がん〜サンデー毎日12月4日号
「・・・常に国家と国民の平安を祈り、笑顔で励ますことを最大の務めとされていました。今はゆっくりと体を休めていただき、私たちは陛下のご回復をお祈りいたしたい。・・」
体調を崩された一番の原因は、「疲労の蓄積」だ。
宮内庁関係者が語る。「年間を通して何の予定もない完全なオフの日は、数えるほどしかありません。地方行幸の際も、閣議決定された上奏書類に宿泊先で署名押印することさえあります。これでは心身の休まる時間がないのではないでしょうか」
今年は相当ハードなスケジュールを組まれて、震災被害者を見舞われたこともあり、相当消耗されたのでしょう。
気になるのはやはり前立腺がん治療後のことです。
陛下も今回の入院が長引いていることにショックを受けられているようです。
横浜市の「めぐみ在宅クリニック」小澤竹俊院長が解説する。
「報じられている情報から推測すると、普通の発熱ではなく呼吸器系に起因する発熱のようです。風邪なら、抗生物質で1週間程度熱は下がります。それが長引くということは、何らかの理由がありそうです。その中のひとつに間質性肺炎が考えられます。・・・原因は不明なものも多いのですが、膠原病や薬剤によることがあります」
一般的に薬剤性の間質性肺炎には前立腺がん治療薬の影響がある。
「ホルモン療法が効いている限りその(がん転移)の可能性は低いと考えられます。ただホルモン療法の副作用として、多少抵抗力が落ちるということはあります」
何かと今年は陛下のお心が休まることはありませんでした。
ここは国民のためにもじっくり静養されることを願います。