手術後の癒着の痛み
当治療院には手術をされたあと、癒着の痛みで困った方が多く治療に来られます。
癒着か否か、MRIやCTでは判定が困難です。
「お医者さんは何と言っていますか?」と質問すると、「分からない。または問題となるところは何にもない。」
「それは手術をした病院のお医者さんではないですか?」と聞くと、「そうです」と答えられます。
「でも外の病院では癒着の疑いがある、または癒着と言われました。」
「それは手術病院ではもし癒着と言うと、患者さんから何と言われるかわからないし、訴えられるかもしれないからそういうのです」
「お医者さんは大体見れば経験から、癒着と分かるのです」
さて癒着の痛みから逃れるには、再手術をするしかありません。しかし手術をすると、だいたい半年ぐらいで再癒着をしてしまいます。
ですから患者さんからどんなに痛みを訴えられても、お医者さんは手術をしまいことが多いです。
また良く出される薬に、大健中湯がありますがこれはほとんど効果はありません。
せいぜい便通を良くする程度しか効果はありません。
少し前に「キトサン」で作成したネット状のものを、腸などにはり癒着を防ぐ方法が開発されたニュースがありました。
その後の評判が聞かれませんがいまどのようになっているのでしょう。
手術後の癒着は減っていないようなので、普及はしていないのでしょう。
開腹手術の外に内視鏡手術が普及しています。
患者の負担を減らす目的で開発された方法で、日々進化しているようです。
しかしこの内視鏡手術でも癒着が起こった方が見えたことがあります。
結局身体にメスを入れることが、何らかの働きで血行を悪くし、その結果どこかに癒着症状を起こすことになるのではと考えます。
最初の癒着患者を治した後、どうして手のひらの鍼で治せるのか考えたことがあります。
結論は手のひらと言うところが、脳と密接に関係している。ここを治療の場とすることで、身体全体を治療することになる。
それが効果を上げていると言う結論に至りました。
伝統的なはりがこの分野で効果を上げていないのは、この治療の場で効果に差が出るのだと思います。