リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

第19回韓日学術大会に思う その2

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「手のひら先生のリウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。また毎日の治療については「手のひら先生の治療日誌」を作成しておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。
第19回韓日学術大会を含めると、もう韓国訪問は7回目になります。今回は大会参加のほかに楽しみが今ひとつあります。5年ほど前学会訪問に際し通訳をお願いいたしました。患者さんは韓国人留学生で、同期の学生を紹介してくれたのです。名前は金さん。会ってみると大学の後輩でした。韓国の学生は日本語を話せると就職に有利と言うことで、日本では語学学校に2年、大学四年計6年を日本で学びます。29歳で帰国すると就職状況が変化していて、日本語が話せる程度では就職できなくなっていました。今浦島太郎状態でした。その上29歳です。彼は企業する道を選びました。それが留学生のお世話をすることでした。韓国人を日本の学校に、日本人を韓国の大学に案内する事業です。彼にソウルの町も案内してもらい、それまで行って帰ってくるだけの旅が、お隣なのに近くて遠い国を少しだけ深く分かったような気がしました。韓国には年金がなく2年ほど前からその制度が始まったばかりであること。それまでは銀行の預金利子が高く、それが年金の代わりでありオリンピックが行われていた頃は、年利27パーセントもあったそうです。ソウルのアキハバラにも連れて行ってもらいました。規模はアキハバラに比べるもないのですが、驚いたのは彼の使うデスクトップは彼の社員が一人で作製しているものでした。作製場所はビルの地下、そこは硝子のパーテーションで区切られたいくつかのブースがありました。そのひとつのブースは2つぐらいの会社が借りていて、彼の社員はそこに間借りしていました。まだ20歳そこそこの青年でした。お願いして彼のいつも昼食を食べに行くことにしました。当時5000ウォン約500円でした。ちなみに散髪は4500ウォン約450円です。「先生頭を刈りにソウルに来ませんか」と冗談を言われました。ナムルをご飯に乗せてたべるものです。ご飯は石の小さいお釜に入っています。バターが添えられて来ました。給食に添えられているあの角型のバターです。これも数年前から増えた贅沢だそうです。最後はお釜についたおこげに、お茶と言っても緑茶ではない薄茶色をしたお湯をかけ、おこげをこそげ落とすようにして食べるのです。「うーん、私の小学生時代40年も前の頃を思い出してしまいました」日本はどの程度この貧しさに責任あるのだろうか。
 今度この彼と再会します。今は留学生紹介から不動産業へ事業を転換していました。おそらくこの5年ほどは、あの韓流ブームで大手の語学学校がこの分野に乗り出してきたので、仕事の中心をそちらにシフトしたようです。何回かメール交換をしているうちに、彼もこの分野では日が浅いので、私に何か良いアドバイスをといっているうちに、ある提案をしました。はじめは乗り気ではなかったのですが、数回のうちにはっきり自分の進む方向が見えてきたようです。
いま韓国では仁川空港付近が大規模開発されているようです。彼もこの事業に係っていて、成功すれば次なる飛躍につながりそうです。その前に私が有益なお手伝いできればうれしいのですが。ちょっと鍼灸師の仕事ではないようですが、楽しくなりそうです。