関節リウマチは薬で完治するか?
生物学的製剤が現れた時は、黒船がやってきたと同じような騒ぎだったと思います。
いよいよ関節リウマチが完治するのかと思いました。
それまで鍼治療では改善させることは出来ました。
しかしほとんどの関節リウマチ患者さんは、なかなか完治までにはたどり着きませんでした。
ほんの一部の患者さんが治ったと言ってくれました。それは強く意識していなかったのですが、治療の中で関節リウマチの原因である、免疫を調整していた結果が効果を上げていたのです。
その方法は脳の免疫度もあげていることが分かりました。さらに1つのツボに刺す鍼の本数も決めることが出来るようになりました。治療の技術と理論が進化したせいで、以前より確実に関節リウマチは良くなるようになりました。血液検査数値がどんどん良くなっています。
以前は狂牛病の恐れがあると騒がれていましたが、そんなことはあっと言う間に忘れ去られ、生物学的製剤は普及して行きました。
目覚ましい効果が出ていた一方、初めから副作用も大きかったようです。処方されてすぐ副作用が出ない方もいらっしゃいますが、長年使い続けると重篤な内臓疾患が現れると、最近になって警鐘を鳴らす医師が何人か出始めています。
当院の患者さんで生物学的製剤を使用して副作用が出ない場合でも、関節に痛みが出てきています。薬には限界もあるようです。
生物学的製剤は関節リウマチを根本から治す薬ではありません。一生使い続けるものです。
ではほかに良い方法があるかと言うと、残念ながら関節リウマチを完治させる方法はありません。
検索すればお判りでしょうが、完治ではなく寛解の文字は多く見ることが出来ます。
それはの免疫システムをまだ人間が自由にコントロールできていないからです。
何億年4億年以上の昔から備えられ風雪にさらされて来た、人間の免疫システムは簡単に薬で自由にすることは出来ません。
2000年以上前に鍼治療に携わっていた治療家は、当時は意識する由もなかったでしょうが、免疫と関係するツボを使えばコントロールできる方法を考えていました。
高麗手指鍼を使うと、手のひらと言う小さな面積の中に免疫を調整できるツボがあり、それらを組み合わせたシステムとして治療をすると免疫は動き始めます。
関節リウマチを完治させるには、免疫システムを正常にしなければなりません。しかしことは簡単ではないのです。
完治するにはこのシステム自体が働いて治すしかないのです。その方法が出来るのが手のひら先生の高麗手指鍼療法です。
最近では20年以上手が変形してスプーンを使わざるを得なかった方が、箸を使い始めたと報告を頂きました。望外の喜びになりました。
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