アスリートのけがとリハビリ
サッカー日本代表の内田篤人が肉離れ長友佑都が半月板損傷、プロ野球中日ドラゴンズの浅尾拓也選手など、早くもけが人がゴロゴロと出ています。
私はサッカーが好きなので、特に日本代表のお二人のげがは気になります。
長友選手の半月板損傷は、手術で取り除けば済むはずです。
問題は内田選手の肉離れです。
代表の親善マッチの前、所属するシャルケのディレクターが出場反対していました。
それを押して出場させて故障を発症させた、サッカー協会の責任も問われるはずですが、そのような声は聞かれません。
出発前内田選手も「今度やったら3ヶ月はダメだ」と言っていたはずです。
監督は来れば選手を使いたくなるし、選手は選ばれれば出たいだろうし、まだ20歳そこそこの子なのだから配慮が足りなかったのではないだろうか。
さて起きてしまった怪我はしょうがない。
いかにして早く確実に治せるかが問題になるはずです。
患部を治したとしても、根本治療にはなりません。
なぜ健康的なときには起きなかったことが、もう3回も起こしている。
これは体の気のバランスが崩れていて、修復する力が衰え始めていることを示しています。
気のバランスをとって患部の修復を促進させることを同時に行うことが、早い復帰と再発予防になるはずです。
でもこのようなことを同時にできるのは、鍼灸と按摩の技術をもってしないと不可能です。
一般的には選手の怪我は整形外科で診ることになりますが、ここでは肉離れを治す技術はありません。
鍼灸だけでも限定的になり、修復速度は遅くなるでしょう。
それを超えるために「あんま」の技術が必要になるのです。
もし「トレーナー」という職業で、2つの技術を高度に収めれば、その目的は達成できます。
日本で言えば我が師「小守マッサージ療院」の井上良太先生ぐらいでしょうか。お弟子さんの中にはいるかもしれませんが。
あんまというのは日本独自の技術です。マッサージと混同されますが、中下級の場合あるいは上級でもこの区別はされていないでしょう。
手技と言われる中で、ほんの一部で調味料に例えれば本のひとつまみの方が、「あんまさん」と呼ばれる技術を持っています。
手で熱を取り去り冷えを取り温める。腫れを引かせて痛みを取る。骨折を治す。骨を付けるなど朝飯前です。
3日前から見ている患者さんは、よってホームと電車のあいだに挟まってしまいました。
目覚めたら足が曲がらず腫れていて、棒のようになって曲がりません。
整形外科に行ってレントゲン撮影したのですが、骨には異常がありませんでした。
やっと歩けるようになったので、当院にこられたのです。
刺鍼したあと、腫れてパンパンになった足を気をコントロールしながら、軽擦を続けました。
膝が少し曲がるようになり、軽く押して痛みが起きたのが強く押して感じるまでにもって来ました。
翌日は痛みの範囲腫れの範囲が狭まり、足の送りや膝の曲がりが良くなりました。
10日後に海外旅行の予定が入っています。
ご本人は心配しているようですが、ま!大丈夫でしょう。
日本人は素晴らしい技術を持っているのです。
それを「あんま」と蔑称にしていたので、なかなかこの技を継承されてきませんでした。
トレーナーがこの技を習得したら、トレーナーも本格的に海外進出できるはずです。