リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

プロスポーツ選手に必要なのはあん摩の技術だ!

 今はあんま、マッサージ、指圧というのがひとつの資格になっていて、一般の人はその区別がつきません。

もっとも有資格者であっても、その真の区別はつかないものがほとんどです。

西洋で生まれたマッサージとあんまは、その技術が似てます。

世界各国にはその国々ごとに、多くのマッサージに似たものがあるのは、皆さんご存知と思います。

詳細には中身が分かりませんが、アメリカではカイロ・プラクティックがあって骨を調節するように、日本では整骨範があり骨格矯正があるのと同じようです。

しかし似て非なるものですが、時代とともにごちゃ混ぜになってしまっているのが実態といえます。

鍼灸学校ではあんまとマッサージの違いを、心臓から体の末端に揉んで行くのがあんま、逆がマッサージ程度の意味でしか教えないことと思います。

我が母校東洋鍼灸専門学校では、あんまの井上良太先生とマッサージの水上先生と、両大家がいらっしゃってどちらも最高峰の指導をしていただいたので、私はその教えを守りはっきり認識しております。

学校でこのようなオーソリティーに学べることが出来たのは、今では本当に幸運と思うしかありません。うらやましいだろうなー。

さてあんまの技術はどのように気を使うか、気の運用にすべてがあります。

マッサージとの相違点それはすべてこの1点にあるといっても過言ではありません。

ではその気の運用の結果どのようなことが出来るかというと、骨折を治す、肉離れを治すなど普通の半分程度の時間で回復させることが出来ます。

そのほかに炎症を起こした部分の熱をとったり逆に冷やしたり、捻挫をした直後に腫れたりするのを押さえ込む、打撲の痛みを瞬間にとってしまうなども出来ます。

と言ってもここまで出来る方は日本に何人いらっしゃるか、しかとは分かりませんが。

井上先生が授業中に、骨折を治せるのは日本で5人程度とおっしゃっていたので、今でもその程度だとは思いますが。はて?

そのような先生が意外とあなたの近くにいらっしゃったりすることがあるのですよ。

どこにそのようなすばらしい先生がいらっしゃるか、分からないのがこの世界のまた面白いところかも分かりませんが。

さてこの前ニューヨークジャイアンツの主砲、アレックスロドリゲスがデッドボールを受け小指を骨折しました。

復帰は6から8週間掛かると見られていますが、この部分ではあまり手術が行われないので、固定し安静しか処方がありません。

このような時もし優秀なあんま師が入れば、回復はおそらく半分ですむかも知れません。

捻挫などはそこが腫れなければ、回復は腫れた場合に比べ格段に早く治ります。

この技術はマッサージや指圧には無い技術です。これも古来から続いているあんまの、それも最高難度の技術です。

この前にオリンピック男子サッカーでゴールをあげた大津選手の怪我は捻挫だったのでしょうか、それとも単に打撲だったのでしょうか?

まあどちらでもその場にこのようなあんまの技術を持っているトレーナーがいれば、プレー続行は可能だったのではないでしょうか。

次の試合を考えて休ませたのでしょうが、決勝戦だった場合はチョットやばかったかも。

昨今日本のあちらこちらで独自のすばらしい技術が紹介されています。

夢の扉やカンブリア宮殿など。それにも負けず劣らず日本古来の医療技術のすばらしさを知っていただくために書いて見ました。