リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

松井秀喜を見直した

 遅ればせながら松井秀喜の大リーグでの成績を見てみました。

初めてでしたが、これは素晴らしい成績だったんだと感心しました。

サッカーの方に興味があって、その上ジャイアンツは好きでもないので、松井秀喜に反してはなんの興味もありませんでした。

それが引退セレモニーまで開かれるとあって、改めてネットで業績を見てみるとうなずけましたね。

最初の打席でホームランを打ち華々しいデビューを飾ったあと、オーナーからゴロキングなどと揶揄されていたのは聞いていました。

その頃はイチローの方が活躍していたので、そちらには関心が向いていましたね。

松井とジャイアンツと結び付けられるけど、彼自身は阪神ファンでありジャイアンツは単なる就職先であっただけでしょうね。

しかし師匠となる長嶋監督に出会ったのは幸せだったかもしれませんね。

監督も記録より記憶に残る選手出会った訳で、当時は阪神ファンだった私には、いつも嫌なところで必ずヒットを打つ記憶が鮮明です。

松井選手もNYファンにはきっと記憶に残った選手なのでしょう。

最後のワールドシリーズに、松井選手がいなかったらヤンキースの優勝はあり得なかった。

イチローも認めた世界一の投手マルチネスには、誰も打てる状況ではありませんでした。

一時のスピードボールは投げられてはいなかったが、抜群の制球と変化球まさに円熟の境地にありました。

それを松井のホームランが打ち崩して流れを変えたのを覚えています。

脳溢血で入院していた前後だったので、記憶もまたひとしおでした。

治療家として残念なのは、松井選手がイチローほどに身体のケアをしていたなら、今少し成績を残せただろうし選手生命も伸ばせたであろうと思うことです。

膝の故障はすでに高校生の時に発症したと聞いています。

高校生の時はスリムな体をしていたのが、プロになってホームランを増産するに従って体が大きくなっていきます。

イチローが未だに同じような体型とは根本的に、体作りの目的が違っていることがわかります。

松井選手のカラダケアはどのようにしていたかはわかりませんが、トレーナーは当然付いていたでしょうが、その他に専任の整体師がいたと聞いたことが有ります。

基本的に整体やカイロプラクティックは、骨を調整する理論に基づき調整を行います。

しかしこれは体に異常が起きたとき、それを根本から治すものではありません。

ちょっとした身体の歪みの調整には良いでしょうが、根本から治すものではないことを頭に入れておかないとなりません。

カイロプラクティックではその理論で対処できなくなって、現在は東洋医学の経絡の研究をしています。

骨は勝手に曲がったり動きません。

骨を支えるまたは付着している筋肉に、何らかの異常があり(凝りなどが起こり)収縮した方にが短くなるので、骨はそれに引っ張られて歪む曲がることになる。

松井選手は骨量は日本人では多いように見えますが、それでも欧米人に比べると少ないでしょう。

そこに筋肉をつけていくと、上半身下半身のバランスが崩れてしまいます。

これは筋トレを導入した時から議論が交わされてきた問題です。

筋肉をつけすぎると膝に過大な重量がかかりすぎ、彼もその悩みが引退をはやめる原因になったことは間違いがないですね。

歩行を見ると松井とイチローには決定的に違いが見えます。

膝の問題が歩行にも現れていました。

膝の手術のあとか前かで、水を抜くということがありましたが、これも決して行ってはいけないことです。

水ではなくリンパ液で骨に栄養を運ぶもので、これを抜くということはまさに自殺行為でもあったわけです。

このような時は体全体の根本調整をする鍼灸の方が優れているのです。

体がそのようにして膝を守る行為が水が関節にあふれることなのです。

西洋医学にはこれを根本から治す方法がないので、抜いてしまうのです。

しかしもしトレーナーが東洋医学の「あんま」の技術があったなら、手技でこの調整をできたかもしれません。

わが師井上良太先生の「小守マッサージ系統のトレーナー」であったなら、このことは可能であったかもしれません。

あとは鍼伝統的な鍼でも、本治法を行えば同じ効果を求められたかもしれません。

流行りのスポーツ鍼はよくわかりませんが、ちょっと方向性が違うのではないかと思います。

日本ではトレーナー制度がないので当然資格はありません。

混乱した状況では、受けてのスポーツ選手にとっても悲しいことです。

日本的なトレーナーを育成できれば、世界で活躍できる日本選手がもっと増えると考えます。

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