リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

手のひらに脳の局在を確定する

 手のひらと脳が密接に結びついていることは良く知られていることです。

脳の前頭野の中心前回部分は運動野として知られています。

ここでは手のひらと顔の部分が、ほぼ90%占めることも知られています。

ノジェ博士が発明された耳針では、耳に体の局在として脳のツボを確定しています。

中式国と違って博士の耳つぼは、電圧をかけて各位相のツボも確定されています。

私も手のひらに脳の各部分に対応するツボがないかと、探ることにいたしました。

まず博士のように第1位相としてツボを探っていくと次々と見つかりました。

気脈におけるツボと微妙にずれるものもありますが、ほとんどが重なります。これは驚きと同時に新発見です。

いくつかは各疾患治療で多く使われるツボがあり、脳を賦活させているとは知らず刺激していたんではと、これも新鮮な発見です。

これをさらに発展させ第2位相、第3位相とツボを確定していくことで、今まで治療困難であった各疾患に新たな治療法を開拓する可能性が考えられます。

高麗手指鍼治療は内臓疾患でも運動疾患でも、治療対象にできる従来の鍼治療とは一線を画すものです。

ただ歴史的にも新しい治療方法と発明した韓国での様々な制約から、韓国ではその後の大幅な進化発展がなされてきませんでした。

脳を刺激できることでさらなる発展が今後期待できるのではないかと思っています。

脳の刺激は最近では磁気を使った経頭蓋磁気療法などで、うつや麻痺に効果が出たと知られることになりました。

しかしこれは東洋医学的な考え方からすると、補寫の技術は使えません。

鍼の優れたところは、刺鍼技術によって補寫が自在に可能であることです。

脳のツボも同じことが言えます。

これから少しづつ研究成果を積み重ねることで、このことを実証していこうというところです。

高麗手指鍼による脳治療事始めです。