リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

女優叶和貴子さんのリウマチ その2 

フジテレビに出演された時は、確か「柿の葉の温灸治療でこのように舞台に立つことができました」とおっしゃっていました。

このあとテレビ東京の番組にも出演され、この時は現主治医になられている篠原と出演されたようです。

テレビ東京 「主治医がみつかる診療所」
http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/back/070205/

柿の葉の温灸はもう止められてしまったのでしょうか。

東洋医学の立場から見るとやや残念な気持ちも湧きます。しかし治ればどのような治療法も、効果があれば患者さんにとっては良いのです。

庄司歌江さんもリウマチだったそうですね。2007年の番組出演のことですから、もうリウマチ歴は20年近くなるのですね。

リウマチの発症時には多くの場合、過度のストレスがかかっていることが多いようです。

この方面から治療法を考えている方の中に、医師や治療家、療法家が多くいらっしゃるようです。

叶和貴子さんの主治医となっている篠原医師のサイトでも、患者さんと良くコミュニケーションをとることが重要と考えられているようです。

ストレスを抑えるには様々な方法がありますが、爪もみ法もその一つだと言えます。

ご存じの新潟大学教授安保徹さんと福田稔医師の共同研究で、薬指以外の指の爪の角をもんだり瀉血をすると、副交感神経優位となり交感神経とのバランスがとれる。

そのことによって顆粒球とリンパ球のバランスが取れ、リウマチも治ってゆくと言う理論です。

リウマチ治療の主流になっている、抗リウマチ薬や生物製剤は免疫を抑えて症状を無くすだけの治療法です。

患者の苦痛は劇的に取れるようですが、大局的に見れば本来の治療とは程遠いところにあると言えます。

私の行っている高麗手指鍼でもリウマチ患者で完治された方(血液検査で完治したと言われた方)がいらっしゃいますが、まだその即効性やどのぐらいで完治までの目安が立つ、
と言うまでは行っていません。

個々の患者さんにあったオーダーメイドの治療が、東洋医学の特徴とは言えこの点を進化させ、より確実再現性あるものに変えないと、東洋医学の将来はないと思えます。

ただし東洋医学と言っても鍼治療に関しては、個々の治療技術に大きな差や個性があるので、西洋医学的な検証では用をなさない。

むしろ個々人の治療技術を持って、いかに病気を完治させ得るか。その再現性を計測することでこの問題を解決することが良いと考えるのです。

 坐骨神経痛になった伊集院光氏が、テレビ番組でどちらの治療法を選ぶかと言うことになった。

お一人は有名私立大学医学部卒業の整形外科医、一人は気功師でした。案の定彼は医師の方を選択しました。

一般的にはこのような選択をするということが多いでしょう。

難病と言われるものや「がん・癌」の患者さんも、私のところへたどり着くまでかなり時間が経過しています。

結局信頼性とか確実性、その辺の問題をいかにクリアーするか。課題は多いものです。

また叶和貴子さんの主治医も仰っているように、リウマチについて患者さんと同じ舞台で同じ目線で考えていく心のケアも、我々には重要なことと思いました。