リウマチの鍼治療 12月16日
先日医師が出した本を貸してくれた患者さんが見えました。
「このような本を読むときに患者さんは治りたい、何か画期的な方法なのだろうかという先入観で読みますよね。私の場合は何事にも何パーセントかは疑って読みます。今回もそのようにして読んだら、この使われている薬は日本で開発されてた生物製剤でした。」
患者さんは今併用しているのが生物製剤で、そこから抜けたいのにそれが分かったということでがっかりしました。
それと参加されたというセミナーもこの中では記述があり、患者が苦しんで電話をかけたらこの医師を紹介されたと書かれていました。
こう指摘すると参加経験したことがあり、物足りなかったのでやはりそんなものだったんだと、改めて理解したようです。
「体調は?」と聞くと「良くなってきた」とのことです。
前回から行っている免疫調整法、心臓のバランスをとる処方が、大きな効果を発揮したようです。
顔つきが変わり落ち着いた表情になっているので、体調はかなり安定していると思います。
現在リウマチの根本治療はありません。
薬では全く存在しません。
症状を取るのは唯一生物製剤だけですが、それも万人に適するものではなく副作用で返って悪くなる患者も多いようです。
何しろ費用がかかり一生注射を打ち続けなければならず、患者にとっては月3万円以上の費用と労力はかなりの負担になります。
リウマチは免疫疾患とされ、リンパ球が自らの身体を攻撃している状態とされます。
これを元新潟大安保徹教授に寄れば、これは自己を攻撃しているわけではなく治る過程にあるとされています。
しかし患者にとってはつらいものなので、どうにかして免疫を正常に持っていく方法を探すことになります。
免疫は人間が発生したときから備えている免疫と、進化の過程で備わった免疫、これは癌などを攻撃する免疫で知られていますが、これを正常にする必要があります。
またこれは不思議なことで、リウマチの初期には「なにくそこんなもの克服してやる」とがんばったら血液検査数値が正常になった、なんてことは聞くことです。
リウマチの自然治癒は存在するものなのです。
問題とするのは2年3年とリウマチが進行した場合です。
手のひら先生は免疫システムを調整するのに、上記の2つのシステムほほかにもうひとつを加え、3つの免疫調整を行うことを考えました。
その結果このように早くから効果を出すことが出来るようになりました。
先週は久しぶりに遠方から5年以上の病歴を持つ方が見えました。
抗リウマチ薬は使っていないので、腕が痛くて上がりません。
治療を計3回行いました。
4ヶ月前の治療に加え心臓の調整と、上記のリウマチ調整を進化させて処方しました。
その結果腕が痛いながら上がるようになりました。
この方が今一番の気がかりでしたが、この処方を施すことで治療の目処が付いたように思います。
検証はこれからも行っていきます。