リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

がんの治療 その2

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「手のひら先生のリウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。
私は自分の治療でがんが治せると思っているので、がんになったらこの治療をするだけですが、それはそれで結果はどうであれ自己責任となって仕方がないと思っています。でも患者さんはそういうわけには行きません。
 ここで来られたのは私の友達です。病院には前から通っていいて、それでもはっきりしたことを医師は言わない。これといったマーカーの数値が上がらないからです。でもおそらくリンパ腫という予測は立てているようです。「厳密に判断するには、開腹手術をして、細胞診をするようなことを言っている。俺はそれがいやだから、病院を変えようと思うんだ。虎ノ門病院かがん研にしようか考えている」「どちらも紹介が必要なようだが、紹介してやるという人がいるんだ。」
 がんに関しては大病院ならどこも同じレベルと思うのだが、一般の人はやはりそう思うのでしょう。でも歴代のがん研の所長はみながんで死んでいるので、がん研は困っていると聞いたことがある。
 5、6年前だろうか聞いたのは、アメリカNIHと言って、日本の厚生省のようなところが、この10年がん治療は果たして進歩したのか調査をしたそうです。すると「切るすなわちがんを切除する以外、なんら進歩は見られなかったと結論付けたそうです。アメリカでは5つぐらいの大きな消費者団体があって、それがこの結果を会報に載せたので、アメリカ人は、一時パニックになったそうです。
 そこでアメリカでは、ヨーロッパのハーブ、中国の漢方薬や鍼、アマゾンに何か薬になるようなものがないかとか、そしてインディアンの薬まで探し始めたそうです。
そういえばNHKの番組でアメリカの製薬会社の人間が、カヌーに乗ってアマゾンの支流を行くのを見たことがありました。
 あるセミナーで先生が「有名人が来られてね。先生はがん治療で有名だが治せるか?と言ってきた。それは治療をしてみないと分からない。じゃあこの薬は知っているか。見るとまったく見たことも聞いたこともない薬名であった。知らないと答えると、某大学病院の医師はこれで必ず治ると言っている。そう言って怒って帰ってしまった。アメリカではがんは緊急を要する病気で、その対処に躍起になっている。したがって酷い副作用がなければ3ヶ月ぐらいで抗癌剤として認可されるので、薬品名を覚える暇がない」
 鍼灸雑誌にNIHの医師の写真が載っていました。いかにも困ったという顔です。どうも日本の鍼灸関係者が呼び寄せたようです。アメリカでは欲しいのはがん対策なのです。しかし日本の鍼灸は「腰痛肩こり治療が中心」で今までやってきた。「日本の鍼灸の英語論文もないし・・」と言っていました。「腰痛肩こり」から、いきなりがん治療をといっても、する方もされる方も戸惑うばかりです。このギャップはどこから来るのでしょうか。