リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

手のひら先生の手指鍼講座 2

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「手のひら先生のリウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。また毎日の治療については「手のひら先生の治療日誌」を作成しておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。
これと思う先生を見つけたとしても、果たしてその先生が1週間1回の弟子入りを許してくれるかも問題です。本をたくさん書いたから治せるかと言うとそうでもない場合が多いのです。気と言うことにおいても、ご本人は盛んに「気」のことを言うのですが、それは文献に書いてあるから言っているだけで、体感はしていないだろうなという方もいます。またすごい気のパワーをもっていて、それが治せる元なのにご本人は鍼で直していると勘違いしている方もいます。
 日本で生まれた「直伝霊気」がありますが、これはこれですばらしいものです。しかし鍼灸治療技術の中で生かせるかと言うと、私見では鍼灸師には必要であるが技術の中に取り入れるには、一つも二つも工夫が必要と思います。やはりオーソドックスに、自らの気を高めてくれる先生を探すことがもっとも大切です。
 技術があっても流行ってない鍼灸院もあるよと、学校の先生がおっしゃっていました。そうなのでしょうね。そのようなところでしたら、弟子入りは不可能でしょう。またその先生が良く説明できる能力、そしてこちらの進歩をみながら教育してくれるか否か、と言うことも重要なことです。
 診断技術特に日本では脈診が重要視されますが、これをやさしく的確に教えてくださる方も少ない。私は幸いにも在学中にほんの数日でしたが、脈診の大家といってもいいでしょう山下詢先生に10人ほどで教えてもらいました。それが脈診を教わる最初でしたので、その先に迷うことはありませんでした。
 その習得が不可能でも、幸いにもこれに代わる技術は色々あります。言ってみれば如何にそれらを自分のものとして使いこなせるかです。
医者で鍼灸技術のすばらしい方には出会っていませんし、知りません。おそらく両方のいいとこどりは一つの頭の中では出来ないのでしょう。東洋医学にどっぷりつかり、そちら側から西洋医学を取り入れることは良いのですが、逆は難しいことになるのでしょう。
いつも言っていることですが、治療は鍼で検査は病院で、両者のいいとこどりは患者さんの中で取り入れればよいのです。