リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

手のひら先生の手指鍼講座 1

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「手のひら先生のリウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。また毎日の治療については「手のひら先生の治療日誌」を作成しておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。
鍼灸師の卒業後の研修はどうなっているのか?と今風に書けばこのようになりますが、いわゆる修行のことです。
鍼灸学校は資格を取るだけの場を提供しているに過ぎないのです。平成5年の試験から改正された制度では、学校で教えるほとんどが西洋医学に偏ったものになっています。カリキュラムが改正されてしまったので、鍼治療などとはいえない程度にしか習得できていないのです。
 それより卒業生は鍼で食べていくことが出来ないのです。鍼灸学校は増え鍼灸のみの教室は増えても、治せないので就職も出来ません。もしあんまマッサージの資格を同時に取得していたなら、まずそちらで当面の糧は確保できるのです。しかしこのところ増えた鍼灸師は、あんまマッサージの資格は持っていません。
 ではどの様にして鍼灸を学んでいくのかと言うと、これがまた大変なことになります。一部では卒後の研修をどうするかと言うことが問題になり、取り組んでいらっしゃる方もいるようです。
 鍼灸師のところに就職することもありますが、従業員には何から何まで教えるところはありません。雇われる方も技術を習得したら止めてしまおうという者が多いので、雇う方も従業員にはあまり教えないと言うことになってしまうのです。
 例えば料理店で従業員として勤める場合は、本人の努力もよるのでしょうが、その中に身をおくだけで多くのことを学べるのではないでしょうか。
 鍼灸の世界では、気の世界に属することなので教えてもらう、個人個人で感覚も習わなければなりません。
 セミナー形式のところも多いのですが、何十人も教えてもらうところでは、感覚を学ぶと言うまでは不可能です。自分で学ぶと言うことはどの世界でも大事なことです。しかしこの世界は、鍼の理論と技術、気の理論と実技、鍼の診断理論と技術など様々です。これと言って基準になるものがないので、鍼灸師の卵たちは判断に迷ってしまうのです。「気」と言うものが古典には書かれていて、それを学びたいと思っても得体の知れないもの、形がないものそれを判断するものがないなど、初心者には迷うことがとても多いのです。さらに学ぼうと思っても、誰が本物を教えてくれるか分かりません。
 本場の中国人なら良いのかと言うと、気功師の気であって鍼灸師の気と同じなのか否か。また本物は中国から出ることはないとも言われるし。迷う要素は多いのです。