リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

がんの治療 その3

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「手のひら先生のリウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。
 がん治療の現状を知るには、「悪化するがんの治療百科」やアメリカのがん協会の本などが、自分の選択に役立つはずです。普段自分だけはならないと思っていたのが、突然宣告されて「何で俺が、何で俺なんだ」といってパニックにならないよう、冷静に判断するにはこのような本がよいのではないかと思います。
西洋医学的にこれこれになったら、進行状況はこのようになっています。それゆえあなたの選択肢はこれだけあります。たんたんと書かれています。
 このような本は、本当のところ元気な時に「もし」と言う仮定で読んでいたほうが良いと私は思っているのですが、これは現実的ではないようです。しかしこの病気になった人の多くが「なんで俺が」「チキショー」「何も悪いことをしていないのに」と言ったと聞いたことがあります。
 がんは誰にでもなる可能性がある病気です。また死亡率第1位と言われ、2003年で約30万人の死亡者数でした。つまりそれだけ治療を受けていても死んでしまう病気と言うことです。治療の限界があるものなので、そこのところを良く認識しなければいけないと思います。「〜で良くなった」と言っても、それは治らなかった人に比べれば微々たるものでしょう。西洋医学でこれだけ死んでいるのだから、いつまでもそこに留まっていれば、座して死を待つことになりはしないだろうか?これは私があなたに投げかける疑問です。
 まず「がんを切除する」その後は自分で考えることが大事ではないでしょうか。その後は自分で選択する余地を残しておいたほうが良いのではないでしょうか。病院にいれば、それは病院の方針に従います、言う許可を与えたことになる場合があります。もし選択肢をいくつか提示されたとしても、それはその病院、その医師の持っている技術の中での選択であるしかないのです。
 リンパ腫の患者さんが来られました。そのがんは治りますと言われたのですが、甲状腺に転移し手しまった。それを放射線治療したら火傷をしてしまい、食事ものどが通らずひどい思いをした。その後また転移して次は抗がん剤を使うと言われた。それを拒否したら、「これは当病院の医師6名が検討して出した結論なので、もし従えなければ出て行ってもらうしかない」と言われました。患者さんは見つけた「免疫療法」を受けようと思いましたが、1ヶ月待たなくてはならない、その間に何かしようと思って来られたしだいです。治療を受けると言うのは、その治療に全部任せると言うことになってしまうのが、入院するということなのでしょう。