リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

手のひら先生のリウマチ相談室は鍼灸治療の実験放送室でした

「手のひら先生のリウマチ相談室」のホームページは、最初は「手のひら先生の健康相談室」でした。開院当初患者さんがあまり病気のことを理解していない事に気づいて、自身の勉強のためにもとパンフレットを作り始めたのです。表題を考えてひらめいたのが、この表題でした。その後友人がきっかけを作ってくれて、ホームページへと進化したと言うわけです。さらに鍼灸雑誌への論文投稿が拒否されてしまい。これをきっかけに「ホームページ上で論文発表」の思いで作成しているのです。患者を治療しながらサイマルテイニアスネス(同時進行形式)で経過を載せました。治療経過を載せたことは画期的だったらしく、まねされているサイトも見かけますが。今治療している患者を載せる勇気はないようです。ま!プライバシー云々を言ったら際限ないのですが、検索されてくる方には好評です。
初様々な質問が来ました。最初はパソコンに不慣れなため、何でそんなに相談が寄せられるのか疑問でしたが、健康相談と言うキーワードがひっかかっていたのです。その頃「健康相談」と言うのがインターネットではなかったのですね。今は患者獲得のため病院も医師も大変な時代に突入しているので、健康相談はなくなっていますが、最初はびっくりするような相談もありました。
「先生、うちのお母さんに注意してください。私の行動にいちいちうるさいんです。ヒステリーじゃないんでしょうか。」とか、こりゃやばいと言う「先生、脳みそが煮えたぎるようです。どうにかしてください。鍼で治りますか〜」と言うものもありました。すぐ返事いたしました。「残念ですが鍼では治せません」
メルマがでも書いたのですが、タイトルは「知ってて良かった包茎手術、やってて良かった包茎手術」でした。何で?鍼灸師包茎手術の相談?とも思ったのですが、本人も必死だったのでしょう。相談するところもなかった時代です。
「高校生です。包茎手術をしました。1週間後に見せに来いといわれ医者に行きました。手術して包帯を巻いた先が腫れて赤黒くなって痛そうです。これを見て医者が「何で早く来なかったんだ。このままだと腐っちゃうぞ」と脅したそうです。彼にすれば一週間後に来いと言われ、それを守っただけの理不尽な言葉です。悩んで大学病院の泌尿器科を訪れたところ「これは嵌頓症状で問題はない。治るから」と診断されました。でも心配です。前途洋々の将来に、暗雲が垂れ込めてきたのです。そこで相談相手も見つからず悩んで来たと言うわけです。それで経験者として次のようなアドバイスをしたわけです。「このおじさんも手術をしたことがあります。大学病院で心配することはないと言われたなら問題ないはずです。しかし心配なら別の病院を訪ねて見なさい」それで表題のようなことになったわけです。
その後病院や医院も相談窓口を設け始めたので、単純な健康相談はなくなりました。過去に一度そのようなサイトを覗いてみたのですが、やはり西洋医学からの答えで埋まっていました。当然なことで、西洋医学東洋医学どちらも分かってアドバイスが出来る方は稀有な存在と言えるかもしれません。私の考えでは、東洋医学の哲学、西洋医学のものは別々のものなので、絶対融合はしないし、一人の治療家の中で良いとこどりは出来ないと思っています。いいとこどりが出来るとしたら、それは患者さんの判断で両者をうまく使いこなし、自分の健康に役立てると言うことではないでしょうか。
今は症例が多くなったり、解説記事も充実しているので、相談内容は即治療に関することが多くなりました。そのほか遠方なので通えない、近くに良い鍼灸師や治療家がいないかと言う相談もあります。ホームページには、あなたに合った鍼灸師の探し方を書いています。此処にも書いてみます。
1、タウンページを開き、鍼灸専門のページを開きます。通えるところを何軒かピックアップします。(今の状況で鍼専門で食べ いくのは大変です。保険診療もやってなければなおさらです。しっかりとした技術がなければ生き残れなとみます。)
2、重要な聞くことが2点あります。1点は「先生は経絡治療をしますか?」と言うことです。経絡治療は体の気を整えて、根本から治そうとする技術です。教えてもこれを聞かないで通い治らないという人がいましたが、せっかく価値あることを教えてもそれでは宝の持ち腐れです。しますと言ったら次は「脈を診ますか?」と聞いてください。診ないと言ったら少々怪しいです。「脈は診ないが、これをこれこれの診断技術で行っています。」と返事が返ったならそれはそれで合格です。聞くほうは内容が理解できなくても、鍼灸師なら分かる言葉です。誠実に答えるか否かで技術ほかが分かるので、ためらわずに質問するのが得策です。
3、今までの答えに納得したら、症状を言って「治りますかと聞いてみましょう」すぐ「治りますよ」と返ってきたら考えましょう。人それぞれ、個々人によって病気の成り立ちは違うので、治療をしてみないと予後は判断できないのです。「今までの治療経験からすると、このような経過をたどって軽快していきます。最初の何回か治療してみないと判断は出来ませんけど。」このくらいの答えが良いのではないでしょうか。
誠実な答えが返ってくれば、一度はいってみる価値があるのではないでしょうか。鍼灸は技術の差が大いにあるので、漢方専門医を勧めることもあります。患者さんにとって最善の方法が見つかればよいからです。

手のひら先生の高麗手指鍼療法

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