名器ストラディバリと現代のバイオリンに音の差がない?
年末と新年の番組に「芸能人格付けチェック」がありました。
昔から好きな番組でよく見ています。
この中に高価な名器と言われるストラディバリウスとかガルネリと、普通の価格のバイオリンの聴き比べがあります。
参加者はほとんど当たりません。私も実は区別が付きませんでした。
参加芸能人は選んだ理由をあれこれ述べていましたが。
1月4日の新聞にパリ発で次のような報告がされ驚きました。
バイオリン名器の音色、現代モノと大差なし?
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120104-OYT1T00304.htm?from=osusume
もう40年ほど前、この名器を購入された日本人女性バイオリニストが、NHKでこの名器の性能をこう表現していました。
「通常購入できるバイオリンを引くと、壁を通して隣の部屋辺りまでしか届かない。
ところがこのストラディバリウスは3部屋ぐらい離れても、壁越しに音は届くのだ。
このことがあって10年後、あるコンサートに行きました。
モデルとも見間違うスタイルと美貌のバイオリニストが奏でるバイオリンの音は、少しもこちらまで届いてこないのでした。
500名ほどの小さなコンサートホールでした。
もちろん東京芸大卒なのでそれなりに技術はあるはず、超一流とは言えませんでしたが、この音の響き具合はきっとバイオリンの性だと思っていました。
でもこの度の実験結果を認めたとすると、彼女のバイオリンの音は演奏のまずさだったことになるのでしょうか。
また今回参加して恥をかいた芸能人、散々ボロクソに酷評された彼らも、それほど恥じ入ることではなかったことになります。
ところであなたはどのようなバイオリニストでは誰が好きですか?
私は五嶋みどり、一時聞いたチョン・キョンファは個性が強くて聞かなくなりました。ジャケットだけでなく良かったのはアンネゾフィー・ムター、若手の上尾真由子はCDを購入しました。
でも誰がどのようなバイオリンを持っているかなんて、誰も気にしちゃいませんけど。
それにしてもこれらの名器に投資している、またはそれらを貸し出している金持ち達には、相当堪えるニュースだったのではないでしょうか。