わがボクシングヒーロー
私のボクシングヒーローは故大場政夫です。
殴り殴られ倒され倒し返す。ボクシングの醍醐味全てを体現した最初で最後のヒーローだ。
会場に足を運んだことはないのだけれど、もう50年以上のボクシングファンとして、心に残るのは彼だけです。
それ以上となるとそれは彼を超える才能を見せてくれるボクサーになる。
50年前はきら星のごとくボクサーは湧き出ていました。
ファイティング原田、海老原博行、関光徳などなど。
その後にきらめいたのが、辰吉丈一郎。彼の反射神経はかのシュガーレイレナードにも匹敵するようでした。
故佐瀬稔さんが、辰吉は倒されるまでが最高だったと言ってましたが、倒される前後は別人のように輝きを失ってしまいました。
才能から言えば、目に焼き付いたボクサーのなかで、一番ではなかったでしょうか。
長谷川穂積も同じように倒されるまでは素晴らしいものがありましたが、何かが狂い始めてしまったようです。
ボクサーに必要な神経は、ガラスのようにもろくも崩れ去ることを知った。
長らく低迷期の日本ボクシング界にもやっと煌めくような才能が出てきました。
どちらも一発で相手を仕留めました。内山の一撃で倒れる相手の額から血が吹き飛ぶように見えました。
井岡の一発は早すぎて見えないほどでした。
彼らは何しろボクサーとして理想的な体型です。
次に戦う姿勢と気迫。そしてパンチ力と反射神経。
もう一人はこの前ラスベガスで戦った西岡利晃です。
この三人のボクシングは何しろ面白い。
技術があり戦う姿勢がありパンチがある。そして打たれてもひるまない。
才能の上にたゆまない努力を見せない。
ここにこのような記事がありました。
高学歴化するボクシング世界王者 Livedoorニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/6162720/
今の日本ではもう昔のような形でのハングリー精神だけで、戦って行けるような世界ではなくなっているようです。
裏での努力はやはり半端ないですね。
感心したのは、多くの一流アスリートたちが必ず行なっている、日誌を必ず付けていることでした。
心構えよし、戦う姿勢よし、そして今のプロボクシング界を背負っている姿勢よし。
やはり今のプロボクサーであり、ボクシングもスポーツ文化として捉えているところでしょう。
注目はまた好きなのは内山高志のボクシングです。
日本のボクシングはバンタムまでと思っていたのが、彼によってスーパーフェザー級まで広がってきたのが頼もしい。
何しろクレバー、逞しさ、沈着冷静、パンチ力、打たれたことは余りないようですが打たれ強い、そしてどんな条件にも対応できる柔軟さ。
全てに完璧にみえます。
性格も好ましいようですし。
これからはボクシングも西岡選手のように世界にでて、日本のボクシング文化を広めて欲しい。
そのような未来がすぐそこに開けている様に感じました。