鍼灸師のお仕事 その1
鍼灸学校の担任佐藤賛先生が授業中に教えてくださいました。
鍼灸師はなじみになると患者さんにいろいろ相談をうけるようになる。それで私は様々な勉強を欠かさない。
家族の揉め事、財産争い、相続の事など。先生は以前不動産関係の会社にいらしたことがあるようで、その方面は強かったようですがそのほかも日々勉強されていたようです。
鍼灸師の仕事にはそのようなことも含まれるのだと知りました。
これもわが校では実際の治療家が教師または講師をされていたので、実務や治療を直接聞くことが出来たのです。今は制度が変わってそのようなことが難しくなっているようですが。
私も経験から考えると経済関係の情報は必須です。
しかとは分かりませんが、そのような勉強をしていればそのような患者さんが集まるのかも知れません。
さて今は当院も暇なこともあり、「就活アドバイス」を試みることにいたしました。
患者さんの娘さんは芸術関係の大学に在籍していて、一般には会社が求める収益に寄与する人材とははるか遠くにあリます。
さて世の中は不況で「就活」なる言葉も出来たほど就職困難な時代にあります。
私が就職した40年ほど前でも求人は有りましたが、オイルショックやドルショックの時代、いつも就職が易しい時などないのです。バブル時代を除けば。
戦後の一時は本当に就職難で、我が鍼灸学校の卒業生も卒業後就職できず、改めて医学部を受験し医師になった方がいたそうです。
その時代からすればまだましなのかも知れません。
また韓国などでは東大レベルの入学が難しいと言われるソウル大学卒業生でも、就職率は50パーセント前後だそうです。
それも就職できる学生はだいたい6ヶ国語は会話が出来るそうです。
それから比べれば日本はまだまだ明るいのではないでしょうか。
それに求人があり採用される人間がいるということは、まだまだ明るい時代なのです。いつの時代だって受かる人間と落ちる人間は存在するので、受かれば良いし受かるところを受ければ良いのです。
それを闇雲に50も60も受験して落とされたなら、自分の戦略戦術が誤っていたと気がつかなければいけないはずなのだ。
一流大学を出たといったからと言っても、その会社が求める人材でなかったら合格は決してしないはずです。
40年前の話ですが、有名私大卒でどうしても有名商社に入りたく、オール優を取ったのだが落とされた。
理由はこんなに優を取る奴は学生時代を楽しみもなく暮らしたはずで、そのような歪な性格の者は我が社にはふさわしくないと落とされたそうです。
その会社にとってかれの偏差値は高くなかったということです。
入れる奴はもう黙っていても入れるのです。
理科系などは殆ど推薦で決まっていくようです。また有名大学の優秀な学生は、あちらからお願いにくるみたいなのです。
つまり大学に入った時に差がついていたように、卒業したときもそのさは縮まって居ないのです。
そこに早く気がついて企業が望む人材に向かって努力する。それが就活と思うのです。
でも能力は既に差があるのにどうする?
それは諦めるに早いのです。
前楽天監督野村克也氏の言葉「弱者には弱者の戦い方がある」をもとに戦略を立てていこう。それが私の就活アドバイスの第1です。
弱者の兵法 野村克也著 アスペクト刊
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