リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

トップアスリートとけが 1

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「リウマチ相談室ブログ〜手のひら先生の独り言〜」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。また毎日の治療については「手のひら先生の治療日誌」を作成しておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。
まもなくオリンピックが始まりますね。今回はお隣の中国なので、それほど時差もなく楽しめそうです。

今朝のスポーツ欄に、100メートルスプリンターのタイソン・ゲイがどうやら肉離れを起こしたらしい、ニュースが伝えられていました。アメリカのオリンピック選考会は相当過酷で、それも一発勝負で出場が決まります。日本のようにうだうだと、何がなんだか分からないような選考方法ではありません。

体調をレースに合わせ整えることも大変なら、そのレースの質も高い上に何回も予選を勝ち抜いていかないと成りません。記事には他の選手が「俺たちも、体の隅々までギシギシ音を立てていて、体が根を上げている」そのようなことを言っていました。

プロ野球のテレビ観戦は好きでした。選手がチャンスに打てないと「なんで打てないんだ、高々140キロの球だろう」なんて言っていました。ある日バッティングセンターに行って、低速100キロ台の球を打つことになりました。これが早い。見えない。打てない。改めてプロはすごいと認識し、それからチャンスに打てない選手のことをけなすことは無くなりました。
 ちなみに隣の130キロ台の高速のボールを小気味良く打ち返していたのは、どこかの高校野球の選手のようでした。

サッカーボールをける。一人でける。ゆっくりドリブルをしながら蹴る。スピードアップをしてシュート。そこに敵がボールを奪いに来るのを避けながらドリブルをして、そしてシュートする。環境の質を上げながら、一つ一つの技術の質を上げていく。すると当然身体はついていかないところまで、限界にまで到達する。頭の中で自分の理想とするイメージが高ければ高いほど、意識が高くそれに合わせようとすればするほど、身体は悲鳴を上げていく。

その昔中田英寿選手がイタリアサッカー、ペルージャのチームから帰ってきて、翌年のシーズンに備えてグアム島で、トレーニングをしたそうです。チームのトレーナーから渡されたメニューをこなすのは相当過酷だったようで、彼も大変だったと回想していました。またそれを目の当たりにした中村俊輔選手も「俺には出来ない」と言っていた記憶があります。
トップアスリートはそこまで、極限まで身体を鍛え上げています。その中での勝負なのです。