リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

トップアスリートと怪我 3

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「リウマチ相談室ブログ〜手のひら先生の独り言〜」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。また毎日の治療については「手のひら先生の治療日誌」を作成しておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。
鍼灸学校生徒のとき、按摩は小守マッサージ療院の井上良太先生でした。
先生がおっしゃるには「西部の二軍には、140キロ以上のスピードボールを投げる選手はごろごろいるよ。でも一軍にはなかなか上がれない。それは・・・・」とおっしゃっていました。東尾元監督が「140キロ以上のボールを投げるのは、もう才能だね」と言っていたのを考えても、それだけの逸材はかなり存在すると言うことになります。

私のところにもプロ野球選手がお一人治療に来られたときがありました。彼は才能だけで野球をやっていたようでした。少々驚きましたが、今の高校球児でも筋肉トレーニングを含めて、生理学を含めた運動生理学的なトレーニングを、その才能の上に積み上げていかないと、戦えない世界になっているのではないでしょうか。世界レベルでの戦いを視野に入れている、野球サッカーを初めとしているアスリートは多いはずです。

その昔長野県知事がスピードスケートを称して「水澄ましみたいだね」と言ったり、サッカー選手の金髪を見て「あの髪の毛がね」と言ったりした政治家がいました。レベルが違うちゅう−の、彼らは世界レベルでの戦いをしているの! ところであなたのレベルは?

さて選手たちは、マッサージや整体やストレッチなどを行なっています。PNFなどと言うトレーニングもありますね。私自身ストレッチをしてもらい、痛みを軽減してもらうよさは理解しています。しかしこれらの方法は根本治療になりうるかというと、完璧なものとはいえません。

若いときは怪我などしなくなかったのに、年と伴に怪我が多くなった。体のケアはしているのに。疲れが取れにくくなってきたせいか?細胞の老化か?それも否定は出来ませんが、決定的なのは、気が理想的なバランスを取りにくくなっているからです。

東洋医学の基本的な考え方は、人間はいつも病気になりかかっている状態である、したがっていつも気のバランスを取って病気になる前に治す、未病を治すのが東洋医学の理想である。ということです。

井上先生クラスなら、手でも気のバランスを取ることは出来るでしょうが、その域に達していない処方をされているなら、是非鍼灸師の治療を受けて、常に理想的な期のバランス状態を維持し、高いパフォーマンスをファンのために見せて欲しいと願います。気を整えたうえで、日々の体の手入れ按摩やマッサージやストレッチ、ウェイトトレーニングなどを続けることが、アスリートの怪我を限りなく減らし選手寿命を長持ちさせることだと考えます。