リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

鍼灸師マッサージ師の作り方

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「リウマチ相談室ブログ〜手のひら先生の独り言〜」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。また毎日の治療については「手のひら先生の治療日誌」を、そのほか「リウマチの広場(by 手のひら先生)」も作成しておりますので、こちらもよろしくお願いいたします。

鍼灸師やあんま・マッサージ・指圧師の技術レベルはどこで自己診断する?

どのような仕事でも、上を目指せばきりがないことでしょう。名人になるには、三蔵法師が目指した天竺に臨む、雲をつかむような思いかも知れません。

マッサージなどは学生時代に、家族や友人を実験台にして行なうことも多いでしょう。同級生で、所謂日曜大工ならぬ日曜マッサージ師を行なっていた者がいます。「結構上手ですねとほめられる」と言っていました。

ただで揉んでもらって「下手くそ」と言うものはいないでしょう。酷くなければ、触ってもらうと気持ちが良くなります。年取れば年取るほど触られたくなります。マッサージの形をして、触ってもらうそれもただで、うれしいですよね。これが落とし穴です。

学生の時私はそれほどあんまがうまくなかったので、伝をたどって実際に出張マッサージをされていた方にお願いし、集中セミナーを主催したことがあります。

この方は10年マッサージをして、人間の身体を触って覚えたら、次の段階で鍼に行きなさいと指導され、今10年を超えた方でした。ですからこの技術は卒業と言うことで、教えても惜しくないと言うことだったようです。

めぼしい同級生を10人ほど募り、会費を集め会場を借り、仕事が終わった18時頃から3時間から4時間実技を習いました。当然実践的な按摩マッサージです。お金をもらう、稼ぐというのは大変なことです。

講師が仰っていました。卒業して同級生と勉強会を月1回開いていた。卒業と同時に開業したもの、勤めたもの、そして日曜マッサージ師と言う具合です。

「3ヶ月ぐらいすると、もう話が違ってくるのだよね。日曜マッサージ師はいつまでも、このツボは何に効くと言っているのだが、実践を重ねたものはこの凝りをとるには、このようにして揉んでいくと取れるね」と言う話に変わって行ったそうです。

時間内にそれなりの効果を上げて、また予約をいただく。まさにプロフェショナルになるには、工夫と経験を重ねた真剣勝負の時間が大事なのだと、強く印象を受けたのでした。