リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

技術を超える 1

こんにちは、ホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」を運営している、手のひら先生こと長谷川和正です。「リウマチ相談室ブログ」として、高麗手指鍼治療にまつわるお話をいたします。
11月は血圧が上昇したのでこれは疲れが原因と思い、 Zaboo(サブー)と言う東京の温泉に行って、サウナとマッサージを受けてきました。やっと見つけた癒し場所なのですが、止めてしまうそうでまことに残念です。登録制なので、サウナに入ってクリカラモンモンを見なくてすむ、やっと落ち着けるところを大発見したのに、姉妹店の渋谷での不幸な事故で、こちらも止めてしまいまいます。疲れが取れてきたら血圧も下がってきました。と思っていたら今度は不整脈が出始めました。こりゃ困ったといろいろ考えて見ると、どうもこの原因はわが胃袋の動きにあったようです。そこで考えてやせるように、昼寝を止めてこの時間を運動することにしました。食事も腹七から八分目にしたところ、見事1週間で1キロやせ不整脈もまた血圧も正常になりました。そのうちこのことは改めてに書いてみます。
先日あるセミナーで親しくなった鍼灸師の方と話していて、「そうなのかと合点が行った思いでした」その方は、私が見てもすばらしい技術をすでにもっていらっしゃるのに、なぜそのセミナーに参加されたのか長らく疑問でした。隠れた名人です。
私は高麗手指鍼でそれなりに人よりも技術は高いと自負しています。ホームページをご覧いただければ納得されると思いますが、より高みに登って多くの病気を治したい、患者さんの苦しみをとりたいと考えると、今の鍼の延長ではそれがかなわないところに来ているのが、毎日ひしひしと痛いほど感じられるところまで来ていました。これを乗り超えるには、分野の違ったところの知識や技術を吸収しないといけない。そう考えるまで追い詰められていました。既存の鍼技術の中には、超えるだけの力を持ったものが見出せない、インスパイヤーされるものがありません。この方も相当な技術を持っていたのに、やはり超えられない同じようなところに悩みがあったということでした。なーんだ。求めるところは同じだった。
365穴といわれているツボをいくら考えたって、難病といわれるようなものをおいそれと治せるものではありません。二千年とも三千年とも言われる鍼灸の歴史の中で、多くのものが病気をなおそうと腐心してきたのですから、そこから抜け出すようなことをしなくてはなりません。そんなもの本には書いてありません。第一聞く相手がいません。本には書いてありません。第一糖尿病治せなかった人たちの本を穴の開くほど覗いても、そこには初めから書いてありません。ヒントになるものはあるかもしれません。でもそれは前に書いたと思いますが、「豊田泰光氏が新聞に書かれていたように、こちらが何かを持っていないと、その中の物を吸収できない」と言うことです。
ガストン・バシュラールの言う「想像力とは」と言うまさに定義そのものです。でも多くの場合はその中であがいていても、何も出てこないで限界を感じてしまうのではないでしょうか。
豊田さんを「思い出したので、プロ野球の世界でも昔から川上監督王監督などは、宮本武蔵などの剣豪に、「道」を「野球道」などを置き換えて求めたのではないでしょうか。そういえばイチロー選手などは何を求めて、何からインスパーやーされて野球道をまい進しているのでしょうかね?

「手のひら先生のリウマチ相談室」http://www.d2.dion.ne.jp/~kouraiha/