コムラ返りを考える
コムラ返りの痛さは実感されている方は多いと思います。
でもこのコムラ返り、なんで起きるのか分かりますか?
水分の不足、ミネラルの不足、冷え等々、ほんとかねと思いませんか。
確かになつの熱い時に運動をすれば、水分の不足で筋肉が痙攣することはあります。
しかし秋冬の寒い時に突然痙攣するなど、水分の不足で起きるなんて考えられません。
運動の時ならいざ知らず普通の生活で普通の食事の人間が、極端なミネラル不足を起こしているでしょうか?
スポーツドリンクを飲めば予防になるでしょうか?
さてネットで調べると、コムラ返りの原因とみられる様々な記述があります。
まず医師の診断を受けるのが、最悪の状況を避ける最善の方法です。
しかし多くの場合は原因不明のことになってしまいます。
さて私が直近んで起こした強烈なコムラ返しの痛みから、東洋医学的な見方でこのコムラ返りの原因と対処法を考えてみます。
半年前から夜中にお腹が痛くなり目覚めることが多くなりました。
そしてとうとう1週間前に、激しい腹痛が明け方に起きるようになりました。
昼間は消えてしまうのです。
そこで医師のところで漢方薬を処方されました。
それでも治らないので行きつけの漢方薬局で、処方してもらいました。
それでも治りません。
とうとう連休最後の日に、左足が激しくつりました。
普通の人なら耐えられないのだろうなと思いながら、激し痛みに耐えていました。
参ったのはその痛みが治まったと思った瞬間に、また波が押し寄せるように何回も来ることでした。
そこで経絡のことを考えてみると、胃の経絡が激しくつっています。
そしていつもは右の胆嚢の経絡がつるのに、ここは左の足がつっているのです。
お腹も全体が痛く、腸の方が動きが悪かったのでそちらの方に目が向いていました。
そこで胃のツボに置き針をしてみました。
あらら治まってしまったのです。
改めて左右の経絡を考えると、土と木の性質の経絡で、双方相反するところなのです。
私の場合ストレスが徐々に溜まっていく性質なので、どこかで発散しないとならないのですが、今回はそれが以上にたまリすぎたと考えた方がよさそうです。
このことから考えると、コムラ返りは内臓から発する信号と考えた方がよさそうです。
内臓から発する信号に内臓体壁反射があります。
内臓の変調が体の表面に起きるという現象です。
これと同じようなことが、気の流れの経絡上に現れたと考えます。
ではこむら返りが起きた時、どの内臓が悲鳴を上げているのか、簡単な判定方法を書きましょう。
足を四角い柱に見立てます。
足の前側、前脛骨筋のコムラ返りなら、胃経なので胃の心配を、ストレスや胃の不調を考えましょう。
外側体の体側なら胆経なので、胆嚢や肝臓を心配しましょう。
ふくらはぎは少々難しいです。
後ろ側の身体の中心側の角は腎臓 ちょっと中なら膵臓を疑りましょう。
内臓は結構信号を発信しているのです。
鍼が考えられたころは、このような信号を人間は敏感にキャッチしていたのかもしれません。
いまは様々な環境からの刺激要因があるので、キャッチしずらくなっているのです。
まずは早目に検査をした方がよさそうです。