100分de名著を今の政局に当てはめて見る
映画・テレビ・ドラマ]100分de名著を今の政局に当てはめて見る
NHKの3チャンネル Eテレで マキャベリの「君主論」の講義がありました。
美人の講師武田好先生でしたので見てしまいました。
今の政局で右往左往している政治家を見るにつけ、こいつらにマキャベリのつめの垢、いやショー便でも飲ませてやれと思うのですよ。
君主論を読めばこのような時、どのような態度が自分にとってベストであるか、自信をもって示せるのです。
あっちの水は甘いぞ!なんて誘いには絶対乗らない信念を示せるのです。
ま!そんな教養もないから政治家やってるんだろうし、これからどんな評価を地元民が示すか見ものだね。
マキャベリは君主が落ちぶれても、一度部下となったら見捨てないでついてゆけといっていたはずです。
未来なんて予測できるはずはないので、また復活する可能性もあるわけで、もしそこで裏切って他の君主についたとして、裏切ったという汚名をぬぐえることはない。
男は一度決めたらとことん貫き通せといっていたはずです。
狸の乗った泥舟は、カチカチ山でもウサギに沈められてしまったのでした。
あがいても行く末は決まっているのですね。
ところで民主党が躍進したのは「マニュフェスト」の成果だったのでしょうか?
私は国民は単純に信ずるほど、お人よしではなかったと思っています。
躍進の原動力は小沢一郎が行った「昔ながらのどぶ板選挙戦略」の結果だと思っています。
まだまだ日本では欧米のスマートな選挙方法では浸透しません。
それを証明するのが前回の参院選で、枝野、安住の選挙対策コンビは、ただぶっ座っているだけで何もしなかったので惨敗したのでしょう。
それを忘れて小沢一郎をひたすら追い落とすことだけしていたら、民主党は消えるだけの哀れな末路なのです。
その後に100名著は「カフカ」をやっていましたね。
カフカといえば「変身」だけか?それ以上進んだためしがないよね。
「審判」読んで見なさい。
小沢一郎裁判と重なって読めますよ。小沢さん殺されなくて良かったですよ。
この主人公はわけが分からない間に、最後は役人に首を落とされてしまうのですから。
むかし「うそは泥棒の始まり」と子供の時に言われました。
警官の不祥事が相次いで「うそは警官の始まり」となって、最近は「うそは検察官の始まり」となってきたみたいです。
でも「審判」のように死刑にならないもでも、政治家としては「死罪」にも等しい裁判に掛けられて、貶めようとした検察官は今度は弁護士になるのでしょうか。
「城」も読む価値がありますよ。
確か主人公は城主に何か頼みごとを依頼されたはずです。
しかしすぐそこにある「城」にはとどきそうで届かない。永遠に届かないのが城主の存在なのです。
混迷している、ずーっと混迷しっぱなしの日本政治みたいに読めます。
私が読んだのはもう30年以上前でしたけど。
でも読むほうも大変だったことを覚えています。
決して退屈な小説ではないのです。
しかしなかなか最後にたどり着けないもどかしさが襲ってくるのです。
譬えて言うと、剥いても剥いてもきりがないラッキョウよりも、ぐるぐる回るエッシャーの「だまし絵」に近い感覚があります。
この時期お勧めの3冊ですが、くれぐれも気力体力がない時は避けてください。