リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

NHK Eテレ100分de名著 マキャベリ君主論 ?

 久しぶりにマキャベリの文字を見つけ、チャンネルをまわしました。

NHK3チャンネルもここ数年大きな変化をして、とてもポップというか軽い感じで見ることが出来るようになりました。

司会者は元NHKアナウンサー、堀尾正明さんです。


ネットではMCと表現されていますが、メインキャスターと言う意味なのでしょう。最近良くMCが使われるようになりましたが、アメリカでは報道番組のMCというのは、とても厳格な意味を持たせていると聞いたことがあります。

お笑いタレントが良くMCをやりたいと言っていることには、とても違和感を感じます。

地方の局のアナウンサーから始まり、マイクを片手に現場に駆けつけ記事を書きそれを読みあげ、少しづつ大きな局にステップアップして、やがてはABCなど全国区のMCになるのがアメリカのメインキャスターだと認識していました。

このとことはさておき、番組はごく簡潔にマキャベリを紹介されてわかりやすいです。

講師は武田好(星美学園短期大学人間文化学科イタリア語イタリア文化コース准教授)さん。

20才ぐらい若ければタレントと思えるほど魅力的で、画面から目を離せません。

そういえば爆笑問題が1チャンネルで行なっている「爆問学問」に、上野千鶴子教授が彼らとかみ合わない議論を戦わせたとき、ブスったれた顔で訳の分からないようなタカピー顔を見せた時は少々大人げない感じがしたものでした。

現代は「人は見た目が100パーセント」?と言う本が出版されるほどの社会であると考えると、メディア戦略もそこに注力していくのだろう。

余談ですが以前女性お笑いタレントが結婚まもなく離婚したことが有りました。自身の浮気が原因でした。

それを評してテリー伊藤が「えっ!浮気して離婚した?あのブスが、結婚してもらったのに」朝のワイドショーの発言でしたが、みんな同じような感想なんだと笑ってしまいました。

さて本題の君主論です。

私が読んだのは電車の中で。

20才でした。滑り止めの大学に入って12年は腐っていたのですが心に区切りを付け、勉強しようとしたらロックアウトを喰らいました。

その時見つけたのがパイオニアから秋葉原のオーディオ店への派遣店員でした。

私にとってこの1ヶ月が人生で最も学ぶことが多かった時間でした。

秋葉原では生きた経済と仕組みを学びました。また趣味になったオーディオにも目が開かれました。

帰りの社内で河出書房刊だったと思いましたが、世界の名著「マキャベリ」の君主論を読んだのでした。

帰宅途中のサラリーマンを見れば、真っ赤な文字の東京スポーツを読んでいます。「あー、嫌だなスケベ新聞を読んで」と思っていたのが、1ヶ月後疲れがたまっていくと、そんなのしか読む気力体力が残っていないのがわかるようになりました。

とは言え「君主論」はインパクトが有りました。権謀術数の悪者とされたマキャベリは、人生を如何に生きれば良いかの指南役でした。

記憶にあるのは、君主を3つに分けたところです。

1、自らアイデアを出せ、部下の意見もよく取り入れられる君主。

2、自らは出せないが部下の良いアイデアを取り入れることができる君主。

3、どちらもできない君主。

この区分けは振り返って見ても、我が羅針盤足りえるものでした。

今の日本などと言う気は無いので、東洋医学に限って考えます。東洋医学は気の医療なので、この治療家の気に限って考えたてみます。

1、気について文献を読み自ら気を出すことが出来、それで治療を行なっていることを自覚している治療家。

2、気については文献で知っているが気を出している実感は無い。または気について理解が足りないが、気を出して治療が出来ている治療家。

3、気については全くわからない治療家。

さらに1に加えれば、自分以外のものに気の何たるかを教えることが出来、そのものが気を出せるように指導できる治療家。

ここまで来るとほとんどの治療家は出来ないと思います。私以外はね。

有名な先生のセミナーで学生の時聞いていたのですが、「この人は文献に書いてあるから気のことを話すが、実感はしていないな」とわかりました。

また鍼でなくあなたの気のパワーで治しているんですよと教えてあげたい人もいました。

気なんて教えられないと言われる方もいました。

どの世界にもマキャベリの定義する「理想の君主」は居ないものです。

ところでこの番組楽しいですぞ。見てるだけでも。

塩野七生マキャベリもいいけどね。