アドラー心理学脚光! なんで今頃?
アドラー心理学が何故か流行の兆しです。
なんでって感じです。
私が鍼灸学校に通っていた22年ほど前に、授業の一環で習いました。
国家資格が取得できるという最初の年度の入学でしたので、カリキュラムもアバウトでした。
選択科目があり確か体操か物理かと言うことで、物理が選ばれたと聞いています。
そこで卒業生で物理が専門の方がきて、その時はレーザーについて講義がありました。
レーザー治療機などが普及し始めたので、その知識も必要だと先生方はお考えになったかもしれせん。
最も校舎はその頃歌舞伎町のラブホの真ん中にありましたので、夜中に集団でジョギングするのもなんだなあと、体操はボツになったと聞きました。
いまひとつが心理学でした。
開業したら患者さんに接するのには役に立つだろうと、創立者柳谷素霊師の第4番目の奥さんが判断したと、理事の先生がおっしゃっていました。
講師の方が鍼灸師にはこれが良いだろうと、「アドラー心理学」を講義してくれたのです。
大学でも少しだけ聞きかじったのは、フロイト心理学だったのでアドラーは新鮮でした。
心理学と言うよりよりカウンセリングや、視点を変えさせて今の状態から脱出させる、より効果的な方法ととらえていました。
ライフスタイルを変えさせていま囚われて脱出できない状況から自からを救い出す、その効果的な方法を提示するのに即効的なものなので、鬱状態の現代社会では求められているのかもしれません。
いやー学生時代を思い出してしまいましたね。
全く新しい国家試験の問題がどのようになるか、学校全体がピリピリしていた時に全くそれとは関係ない心理学を習わされ、学期末に試験を行うとなった時には教室は大荒れでした。
鍼灸学校って改めて面白い生徒たちが集まってくる、異常な世界だなあと眠気でぼーっとなった頭に響きました。
いまとなっては楽しい思い出ですが、アドラーが脚光を浴びることは良いことなのでしょう。
結局カウンセリングは患者に気づきをさせることが最大の目的です。
うつなんて言うのは真正のうつとは違って、極度のストレス状態が続くことで脳神経が委縮した状態にあるので、それを脱することが快方に向かうのです。
それを服薬することで血流が一層悪化して、鬱をさらに悪化させているのが今の治療です。
厚労省もそれに気づき無駄な投薬をしないように数年前から警告を出しています。
そのような背景を考えれば、どんな形であれアドラーに触れて初期の段階でうつを脱することが出来ればよろこばしいことです。
その時きかせてくれたカウンセリングのテープ今でも思い出します。
結婚式まじかに婚約破棄されて落ち込んだ青年にたいし、野田講師の行ったアドラー式カウンセリング。
「君それで結納金は返してもらったのか?」
「かえしてもらいました」
「婚約指輪はどうした」
「それも返してもらいました」
「ところで彼女とはヤッタのか」
「やりました」
「そうか君良かったな!ただで出来たんだからいいじゃないか}
へえーと思いましたが、良く考え傍から見ればそんなことなんですね。
つまりその人間が囚われている生活もろもろ、いわゆるライフスタイルを変化させることで、今の状況は一変してしまうのです。
もし読んだことが無ければ一度は本を手に取って見ると良いでしょう。