リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

お灸の効用 脱肛治療

 いまお灸女子なる言葉が流行っているらしいですね。

でもそれ、温灸です。

お灸はやはり焼かなくっちゃ、本当に病気を治す効果は期待できません。

しかし痕のつくお灸はますます廃れていっています。

焼くことで治療効果は持続しますし、白血球が増加し免疫も上がることも期待できます。

さてここで行ったお灸の効果を紹介しましょう。

肛門の周囲の筋肉が弱くなると、脱肛してしまいます。

すでに一度手術を受けていて、再発した患者さんが来られました。

本日は2回めでこの間2週間ほど開いています。

前回の治療効果を聞くと、7割方治って特に支障がなく過ごしていた。

本日は再度治療を受け、治したいとのことでした。

脱肛のお灸は有名で、昭和の名灸師深谷伊三郎著「お灸で病気を治した話」にも載っています。

百会という頭の天辺で、正確には少々ずれてツボをとるのですが、ここにお灸をすえます。

ここでたちどころに7割方治したということです。

頭は体ほどには熱くないので、頭にズンとくるという表現をされていましたが、返って気持ちが良いのではないでしょうか。

これで手術をしまくて済むなら、安いものでしょ。

中国ではこのようなお灸は行われていないようで、日本独特のものとして大切にしたいものです。

慣れれば熱いけど結構ハマります。