リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

 喘息 タレント乙葉さんの喘息

 読売新聞でタレント乙葉さんが、喘息に苦しんでいる体験を連載されています。

数年前体を鍛えているはずの男女のプロゴルファーが、相次いでプレー中に発作を起し亡くなられたことがありました。

私が鍼灸学校の生徒だった20年以上前のことでした。

文化祭に有名講師を招き鍼灸治療の実演と、講義が催されました。

その講師が選んだのは「喘息」の治療でした。

体を温める事と、気管支の回りの凝りをとってやるという方法です。

アレルギー反応を起こすとその周りの筋肉が硬直をおこし、気管支が狭まってしまい呼吸困難最悪窒息してしまうのです。

ステロイド剤が広まってから、多用されるようになるとだんだん慣れてしまい、いざというとき効果が出なくなってしまった結果が、上記のような症例につながってしまうのです。

ある鍼灸の症例研究で、最近鍼灸には喘息患者さんが来なくなったと記されていました。

鍼灸ではこのことは既に問題対策は解決済みなのですが、保険制度の下ではこのようなことは忘れ去られてしまったというわけです。

当治療院でも喘息は扱ったことがあります。

最年少患者で小学校2年生でした。

お母さんがお子さんをよく説得されていたので、最初はビクビクしながら治療を受けました。

しかし子供ほど反応が良く現金なもので、鍼治療が自分にとって得なものだと分かった2回目は、自分から手を出して治療を受けました。

今まで好きなサッカーをしていても、すぐ呼吸が苦しくなって続けられなくなっていたのが、無くなったかことからこの効果を理解したのです。

成長が早い子供は治るのも早いもので、6回で治癒してしまいました。

免疫疾患は現代医学では治せない、完治が難しい病気です。

自分の身体が治す体制ができないと、この疾患は克服できないものです。

改めて日本人は大切なものを失っているなあと実感した次第です。