リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

鍼灸師は基本個人営業です その1

 これは営業形態だけを言っているわけではなく、その技術理論など様々なことを含み、昔から私が主張していることです。

あるサイトにこのような記事が載っていましたので、長くて恐縮ですが転載させていただきます。

『医療は効果を臨床試験で客観的に確かめ、その結果に基づいて行わなければならない、という考え方が90年以降、医療現場に広がっている。針灸(しんきゅう)もそういった観点からの研究が盛んになっている。ほんとうに効くのだろうか。

 【難しい比較研究】

 国立で唯一、針灸科を持つ筑波技術短大など国内の5施設が参加し、腰痛の患者約60人を対象にした研究が一昨年まとまった。患者の半数には腰部の特定のツボ(経穴)付近の4か所に針を刺して電気を流す。残りの半数には整形外科などで行われる皮膚の上から低周波を当てる。それぞれ2週間で計5回行い結果を比べた。

 いずれも半数の患者に改善の効果が見られ、差はなかった。研究を取りまとめた同短大助教授で針灸師の津嘉山洋さん(47)は「針などの刺激を受けるという心理的な効果だけでもある程度は改善するので、厳しい見方をすれば、双方ともそれほどの効果はないという結果でした」と説明する。

 ところが研究の手法を変えると結果は一転した。全身には361のツボがあるといわれる。実際には、臨床研究で行ったように機械的にツボを決めるのではなく、指で押して患者の痛みなどを確かめながら、1人1人に適したツボを探り当てていく。これを「ツボをとる」と言う。

 針灸には多数の“流派”があり、同じ患者を診ても、ツボの選び方、針の太さや刺す深さ、刺し方などは異なる。改めて行われた研究では、針の種類や本数、刺し方は統一したが、本来の針の効果に近づけるため、施術者がその患者に合わせたツボをとり、ツボ数を増やした。すると、効果はくっきりと現れた。

 異なる薬を投与された患者の集団で、効果の優劣を比べる研究と異なり、針は機械的に方法を統一してしまうと持ち味が出せない。そこが、針の効果の比較研究の難しさだ』

「癌の鍼療法」という投稿サイトです。

http://www.amezor.to/life/log/beauty051104190635.html

いわゆる公の場所でもいまだこのような疑問が提起され、実験を重ねていたようです。

投稿者の表題には「下手な鍼灸師では治せない」とありました。

その結果は今も昔も変化がないということです。

これは学校制度に問題があるかというと、それはないでしょうとしか答えられません。

今は特にそうですが、学校は資格を取るために存在するところであるからです。

ですからいわゆる専門学校を卒業すれば資格が取れて、その技術で就職できる類ではないのです。

そこで入学してから未来が遠いことに驚くわけです。