「骨折マッサージ 下」
サンデー毎日10月14日号、第2弾特集です。
鍼灸師の私もこの文字をみて「?」と思いました。
資格は柔整師ですが、巷にある治療院名はどちらだったでしたっけ?
その昔といっても5、60年前は、ほねつぎと言われていた職業でした。
それがこのような名前になったので、どちらかを選択したのでしょうか。
ある程度知識として入ってきたり、噂などで聞いたことが記事になっていて、改めてその実態が分かった気がします。
マッサージは資格が無いと名乗れないのですが、昔から整骨院ではマッサージを行っていました。
柔整師の資格の中にマッサージ資格が含まれているのかと思っていたのは、私の単なる無知であったことが今回理解できました。
それでよく整骨院でマッサージ資格取得者を募集しているのが理解でしました。
でも資格取得者を使っていても、保険適用をする場合は違反になるようです。
つまり私が資格取得者として保険マッサージをする場合、医師の同意書が必要になります。
整骨院は限定的にマッサージが自己判断で行えるが、多くの症状例えば肩こりのようなことでのマッサージはできません。
もちろんそれで保険請求はできないことになります。
このところを記者が実体験して書かれています。
私が鍼灸学校に行き始めたのは20年以上前でした。
その頃は鍼灸はブームに陰りが出ていた頃でした。それでも入学試験は17倍ほどの競争率でした。
入学金を含めて3年間で300万円ほど授業料が係ったと思います。
まだ安い方でしたが、今の学校は卒業までに500万円以上かかると聞いています。
ところがその頃の柔整学校は、ほとんどコネがないと入学できないと聞きました。
そして初年度入学金授業料が250万円ですが、コネクションにお礼が同じくかかるので、計500万円は必要と聞いたことがあります。
鍼灸学校もそうですが柔整学校も同じく、規制緩和で学校が急増し卒業生が爆発的に増えたそうです。
もちろん入学も楽になったと聞いています。
私が鍼灸学校を卒業して、整体も学んでおいたほうが良いと思い、短期のセミナーを受けたことがありました。
整体セミナーというより「気持ちの良いマッサージ」セミナーでした。
そこにこられていた柔整師の方は「もう整骨院は10年も前から先がないと思っていた。限界が来たが鍼灸は難しい。マッサージに活路を見出したいが、普通のマッサージではお客を呼べない。そこで紹介されて気持ちの良いこのマッサージセミナーに来た」
もうその頃からその業界の未来を憂える人がいたことに驚きました。
どの業界も様々な問題を抱えていますが、今回のような記事が掲載されると、いろいろな変革がなされる時期になっているのかとも考えます。