リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

ハンマー投げ室伏広治選手におけるサポート体制 その1

 ロンドンオリンピックで年齢からして、見事な銅メダル獲得した室伏選手はえらい!

最も大学教授だけのことが有り、科学的かつ独創的なアイデアを加えて、まさにスポーツ生理学の最先端の知識を導入して結果を出しました。

仕事柄注目したのはそのサポートを行ったのが、アメリカのスポーツトレーナーと理学療法士でした。

日本でもスポーツトレーナーはまだしも、理学療法士がこのようなところに参加することはまずありえません。

今現在読売巨人軍の越智投手が、後縦人体骨化症のリハビリに付き添っているようですが、これも医師の指導のもと手術後のリハビリの一環なのでこれが可能になっているわけです。

諸外国では看護師や介護士、それとリハビリに関わる理学療法士は、独立開業の存在と聞きます。

医師の元で働く場合と、独立開業では責任の重さが格段に違うこと、それより重要なのは個人の努力や資質が、お客の評判になって返ってくることです。

競争原理が働き、淘汰されるものも出るでしょう。

有名医師会長だった武見太郎氏が「君たちは保険を使ってはいけない。医師のようになってしまうからな」と学校の先生に言っていたそうです。

何年も経験を積んで評判の医師も、免許取り立ての場合も診断治療費は、保険点数にすれば同じだからです。

先日天皇陛下を執刀された医師と、ほかの医師とは治療費同じなのでは?

日本では最先端のオリンピック選手と、対等に練習に加わりアドバイスと治療を行える理学療法士はいるだろうか?

そもそも理学療法士がそのようなことをするというイメージは、日本における我々の頭の中にはない。

せいぜい病院の中の、様々な運動器の回復に関わることぐらいではないでしょうか。

お年寄りに付き添って歩行したり、脳溢血後遺症などの運動麻痺のリハビリをしたりする画は、テレビなどでおなじみです。

それを乗り越えて自らの研究成果を実際に試すことは、現在の医療体制ではできないでしょう。

また鍼灸師やメディカルトレーナーといわれる職業と、運動選手のサポート面で技術競争することは、ほtんど顧みられたことはないでしょう。

室伏選手はそこの扉があかないので、アメリカというこのような面では自由競争社会で、その最高点に達した技術者を採用して、今回のメダル獲得につなげたのでしょう。

では日本で同じような成果を求めるためには、どのような障害があるのだろうか。

これからよりスポーツが文化として一段の成長するためには、どのような道具立て国民にサポート体制を組んでいかなければならないか、考えるべき時期の極限にあると考える。