古今集を63歳から読む
今までチャレンジして何回か失敗した、古今集を読み始めました。
古文法など忘れているので、なるべく現代語訳付きのものをと選んだのが、上記の角川ソフィア文庫の、高田祐彦訳注でした。
我が母校の後輩がトイレで徒然草を読破したことに触発され開始しました。残りの人生で読み切れればと、気楽に毎日4から5首を読んでいます。そのうち1首ぐらい詠めたらと思います。
古今集に惹かれるのは高校時代からで、万葉集は素朴すぎ新古今集は技巧に走りすぎ、という思いがあるからです。
進化すれば様々な思いをこめれば、必然技術は凝らすのは当然です。
それとヒッポファミリークラブの藤村由加のペンネームで、「人麻呂の暗号」が出版されてから万葉集が単なる歌集でなくなってしまいましたね。
鍼灸学校の入学試験にも和歌は出ていましたが、万葉集からは一首も出ていませんでした。
さて改めて読み始めると藤原定家という方は、かなりの毒舌家みたいでビックラこいてしまいました。
僧正遍昭は歌の姿は備わっているが、真実味に乏しい。在原業平は歌に詠みたい思いがあふれすぎていて、ことばの方が及ばない。小野小町は・・・しみじみと身にしみるような歌であるが、強くはない。いわば、美しい女が病を得た風情に似ている。等々
こんな書評からこの詠み歌は始めたのかと読み進んでいると、学生時代は苦痛だった古今集が面白い読み物に変わって行くのです。
まだ巻第一春歌上なのでなんということはないのですが、そのうちもっともっと面白い歌が出てきそうでワクワクです。