リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

帝王切開で分娩した子のケア その2

次のようなサイトを見つけました。

帝王切開20年で倍増
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~mikiya/2006%20wadai%20CS%20zouka.pdf

日帝王切開で分娩した赤ちゃんのケアについて書きましたが、それをツイートしてくれた方や閲覧される方が多いようです。

鍼灸で子供の治療には、小児鍼で対処することを書きました。

そのほかに虎口三関の法というのがあります。

東洋医学云々というのはちょっと横においときまして、赤ちゃん役立つという見方で説明しましょう。

皮膚は肺と関係するので、皮膚を刺激していると肺が元気になります。

肺は免疫に関係するので、風邪をひかなくなったり丈夫になったりするのです。

乾布摩擦などはこのようなことから、昔から行われている健康法です。

さて赤ちゃんに肌を摩る方法のほかに、肺経を刺激するとさらに効果的に健康法がを実践できます。

高麗手指では肺の気脈といいますが、これは薬指にあります。ちなみに伝統的な鍼では肺経といいます。

薬指を例えば四角く長い箱と見ると、肺気脈はその角にあります。

中指側で掌側の角を肺気脈といいます。

ここを指の根元から指先にそっとさするようにしてやります。

肺の気の流れがスムーズになります。

伝統的な鍼でもこのような手技は行われます。小児鍼の先生方も行なっているはずです。

昔山下詢先生のセミナーで学ばせてもらいました。

先生は先年亡くなられてしまいましたが、脈診の大家でもありました。

特に脈診と言う感覚の世界を、よりわかりやすく分析した最初の方でした。

そのセミナーで「脈なし病」と言って、脈を感じない患者もいるという話をされていました。

脈なし病は別として、脈が細い又は感じられないときはここをさすると良いと教えてくださいました。

お子さんの指を摩る前に、自分で試されることをお勧めいたします。

左手首関節に右手の指を当てて脈の強さを感じます。強さを覚えておきます。

そして自分の肺気脈を3回ぐらいゆっくりさすってみましょう。

そのあと脈がどのようになったかを感じてみましょう。きっと強くはっきりした脈に変わっているはずです。

お子さんにはなんどもやる必要はなく、皮膚刺激のあと1、2回両指をさすってやるだけで良いでしょう。

上記の報告にあるように帝王切開が増加している一因に、現代我々が置かれている環境問題が関係していることは否めません。

特に子宮筋腫卵巣嚢腫などが増えていることの原因ともリンクしているはずです。

食品添加物や食事内容など数え上げればキリがないでしょうが、大きな原因に夏の冷房があります。

体が常に冷やされていることが、体液の循環を妨げていて冷えを呼んでいるのです。

まず体を冷やさないこと、これが女性に関する病を防御する一番重要なことです。