リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

癒着の痛み

 開腹、内視鏡にかかわらず、手術を行うとかなりの確率(率は不明ですが感覚として)で癒着が発生するようです。

激しい痛みからなんとも言えない違和感に苛まれる、それが手術直後から十数年経過して起こることがあります。

これに対し根本的な治療法はありませんでした。

私の行なっている高麗手指鍼以外では、効果が出ていないようです。

一般的には痛みがひどい場合は鎮痛剤か、鎮痛剤と腸の動きを抑える点滴治療になります。

よく大健中湯が処方されるようですが、これは便を柔らかくするだけで癒着に対する効果はないようです。

なぜなら当院を訪れる患者さんのほとんどが服用していても、全く効果がなかったとお話することから分かった次第です。

ほとんどの医師は効果が短期的で根本治療でないため、開腹剥離手術は行いません。

しかし患者さんの強い要望で行うことがあっても、数ヶ月後には再癒着してしまうことは珍しくないようです。

当院での症例ですが、治療回数や年齢によって完治しない例もあります。

手術1回程度ですと多くが完治し、1回完治と判断した患者さんが再診することは未だかつてありません。

遠方から来られるなど距離や時間的な制限を狭めて、なんとかして障害を取り除く方法がないかと考えていました。

ここで今研究実践をしている独自開発中の、サウンド・アキュパンクチャが効果を出し始めました。

週1回の鍼治療でもそこそこの効果が出ていた方と、今年手術をした方お二人に提供したところ、違和感がとれてきました。

オーリングテストで検査すると、患部ではクローズになり正常化していることがわかります。

血行など正常化しているので、これから腸が元通りの運動ができれば完治になるはずです。

音で脳を活性化する。

体をコントロールしているのは脳なので、脳が活性化すれば体も正常化するのは当然の帰結です。

今一人なかなか効果の出なかった方にも試していただいているので、その結果が出ればまた報告をいたします。