リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

「村治佳織さん」を見舞った橈骨神経麻痺

こんな記事が週刊新潮12月8日号に載りました。

実は6年前にも発症しており、その時は3ヶ月で治ったそうです。

記事では2度目の発症とあって、落胆しているのではないかと思ったら、HPに寄せたビデオメッセージでは、意外や明るい表情。

「治療に専念して・・・必ずやまた、今までよりさらに良い演奏ができるように、がんばりたいと思っております。」

さてこのような神経麻痺の時、治療法は血行の改善を図る事につきます。

同じような血行障害がもとになって起こる、手根管症候群があります。

体に刺す伝統的な針の場合、多くは手首に針を指すことで終わってしまい、結局効果が出ないことがあります。

これは根本の原因を取り除けないからです。

根本は手の血行を主とる神経を開放してやらなければなりません。

腰椎1番から出ている神経に何らかの障害があると、上肢の循環に障害が起きてしまい、過度の運動とも相まって症状があらわれてくるのです。

橈骨神経麻痺は時間と共に治る例が多いようですが、このように再発する場合は橈骨神経だけに焦点をあてて治療すべきではないと考えます。

顔面麻痺や三叉神経痛などでも、圧迫など物理的な原因で発症することは少なく、根本に免疫低下に伴う血行障害があるのです。

彼女はギタリストで右利きですから、左足を上げるか台に左足を乗せて演奏します。

すると体は右に傾くので体を左に倒します。

村治佳織演奏 ユーチューブ
http://www.youtube.com/watch?v=yPTyNv2ivzg

試してみると分かりますが、かなり腰に負担がかかります。

これを改善改良することが、麻痺治療の早道になるはずです。

それと同時に免疫を上げることも同時に行うことが重要です。

小さい頃からNHKにお父さんと出演されていたのを見た記憶があります。

順調に育って一流の演奏家に成られて、このような障害を2度も発症することは、将来のためにもよくないことです。

自分にあったよい治療家を探して、再発しない根本治療をされることを願います。