アリアドネの弾丸
テレビドラマの原作は読まないことにしているのですが、今回はドラマ進行より先を知りたくて購入してしまいました。
原作とドラマはかけ離れていて、驚くことは多々あります。
新進の作家の場合はテレビドラマとしては成り立たないのか、人物設定から何から全く別物になっていることがあります。
数年前の日本テレビドラマ「野ブタをプロデュース」では、原作を立ち読みして面白くないのでチラ見しただけでした。
新人発掘のため賞を取らせた感じがしました。しかし話のエッセンスは今までにないもので新鮮味は有りました。
テレビでは今人気絶頂の堀北真希、亀梨和也、山下智久、それと戸田恵梨香が出演していましたね。もう6年も前だったんですね。
つい最近の「フリーター家を買う」も中の設定は少々異なっています。
良く作家や漫画家が作品が映画化されるとき「映画は別の作品として考えています」と話されていますが、このように原作と対比してみると小説と映画は、別ものと考えたほうが良いと改めて考えさせられました。
文字によってイマジネーションを刺激されるものと、視覚聴覚を刺激される映画とは成り立ちが異なるのは自明なことでした。
さて原作アリアドネの弾丸はテレビドラマと重ねて読みました。
仲村トオルの声、伊藤淳史の声をそれぞれイメージしながら読み飛ばしていくことは、また別の楽しみが生まれました。
「チームバチスタの栄光」や「ジェネラルルージュの伝説」ドラマが秀逸だったので、今回も期待しまた楽しんでいます。
ただ原作は読まなかったほうが良いかなと、今は少々後悔しています。
ドラマの方が今回のテーマをより明確にし、権力関係を浮き彫りにさせるための人物設定がはっきりして、見る者にとっては理解しやすい気がします。
高橋克典と言う俳優を改めて評価し直しました。はまり役ではないでしょうか。
警察官僚の不気味さがとても伝わって来ます。
それと福士誠司と言う役者さんも初めて見ました。中々好演です。
原作よりこちらの人物設定が良いです。
原作には無い物語が先週から今週に続いています。それがどのようになるのか楽しみです。
でもなあ?高校の後輩六平直政さん、いつも大変な役どころでご苦労さんです。
六平直政
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E5%B9%B3%E7%9B%B4%E6%94%BF