リウマチ相談室のブログ~手のひら先生の独り言~

手のひら先生が鍼治療を通して思う、つれづれなるよしなしごとをお話します

帝王切開で生まれた赤ちゃんのケア

 帝王切開で出産した子は、肺などの呼吸器関係が弱いと言われている。

子供は産道を抜けるとき相当の圧力を受け、まだつながっていない神経連絡網がその時開通すると言われている。

赤ちゃんの頭は福祿寿の頭のように伸びるぐらいストレスをうけるので、それに耐えるだけのアドレナリンが分泌されて耐えるそうだ。

さてシーザーの名前を付けられた帝王切開は、このような試練がないため上のように言われることがある。

動物では生まれると母親が子供の肛門を舐めることで、頭からお尻までの神経が通じると聞いたこともある。

考えるに産道を通る時のストレスが、皮膚表面までの神経網を完成させるまたは開通させると考えると、帝王切開では皮膚の弱い子供になるというのも理由づけられる。

東洋医学では肺に属する組織として皮膚が挙げられている。

これからも皮膚が弱いすなわち肺が弱いと結び付けられて考えることが出来る。

 最近集金にくる銀行員に子供が生まれた。

帝王切開で生まれたので呼吸器が弱くなるので心配していたので、堤鍼を彼にあげこれで毎日体全体を摩るようにアドバイスした。

東洋医学では経絡が出来上がるのは6才ごろと言われている。

これは小児の脳神経叢がアポトーシスによって不要な部分が脱落し、完成されるとされるのと一致している。

したがって鍼では小児鍼と言う分野がありるが、これは皮膚刺激が中心になっていて経絡刺激ではない。

皮膚全体を刺激することで、生命力を活性化する鍼と表現すれば良いのかもしれない。

3週間の成果を聞いたところ、赤ちゃんは気持ちよさそうに「あう!」と声に出して言うそうです。

学校では先生が同じような症例を披露してくれました。

自分のお子さんを治療した時のこと、背中が終わると一人で寝返りを打ち、今度は反対側をやってくれと催促するとお話していました。

またそのお子さんが心室中隔欠損だったのが、知らない間に治っていたとも言われていました。

学校の帰り道病院勤めの同級生は「先生あんなこと言っちゃって、治るはずないのにあれはいけないよ。」と言っていた。

西洋医学を先に学ぶものは、「もしかしてかして」と言う可能性を、否定するようになってしまうんだなと思った。

幼稚園などで裸で日光浴をさせているとか、昔ながらの乾布摩擦を励行しているのは、東洋医学から見ても理にかなっている。

堤鍼などが無くても金属であれば良いので、先が丸くなっているものを使用すれば良い。

それで赤ちゃんの肌を傷めないよう、全身を優しく摩ってやりましょう。

それだけで健康になるなら安いものだ。